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日本女子、バヌアツを破り準決勝へ。「AVCアジアコンチネンタルカップ・ファイナル」

2021.06.25

東京2020のアジア大陸枠を決める「AVCアジアコンチネンタルカップ・ファイナル」が6月25日、タイのナコンパトムで開催された。オーストラリア、中国、カザフスタン、バヌアツ、タイ、インドネシア、ニュージーランド、日本の8チームで争われるファイナル。優勝チームだけがアジア大陸枠をつかみ、東京2020への切符を獲得できる。

初日は1回戦が行われ、日本はバヌアツと対戦した。第1代表の長谷川暁子(NTTコムウェア)/二見梓(東レエンジニアリング)組は、PATA/TOKO組に第1セットを先取するも第2セットは奪取される。フルセットの展開にもつれこんだが、最終セットはPATA/TOKO組に主導権を渡さず7点におさえ、2-1(21-19,19-21,15-7)で勝利した。

第2代表の鈴木千代(クロス・ヘッド)/坂口由里香(大樹グループ)組はJOE/LAWAC組に2-0(21-10,21-17)で勝利。2勝をあげた日本は、準決勝進出を決めた。

バヌアツのブロックに対し攻撃する坂口

チームを率いる川合庶監督は「バヌアツは身体能力が群を抜いているチーム。崩れたところから攻撃を仕掛けてくるし、やりづらかったと思う。二見/長谷川組は第2セット目状態がよくないところから、よく修正することができた」と今日のゲームを振り返った。

第2フェーズからここまでの道のりを振り返っても、第2フェーズのニュージーランドとの決勝戦では鈴木/坂口組がまさかの黒星。日本は初めてのゴールデンマッチを経験し鈴木/坂口組は軌道修正に成功、日本は1位通過を決めた。

川合監督は、コンチネンタルカップならではの戦いについてこう語る。
「2チームともに悪いところがあっても互いに助け合って修正し合い、勝利をつかんできたのは明日以降の戦いにも活きてくる。私自身も初めてゴールデンマッチのチームを選出する立場を経験してチームを記入するときに手が震えたほど緊張があった。一度負けた鈴木/坂口組を選出したのは、上に行けば行くほど彼女たちの力が必要だと思ったから。よく復活してくれたと思う」。

明日26日日本時間15時からの準決勝は、インドネシアに勝利したタイと対戦する。下記、出場4選手からのコメントを掲載。

〇長谷川暁子
「ファイナル初戦は身体能力の高いバヌアツとの戦いでしたが、こちらが我慢強く戦えたことが勝因だと思います。初戦を良い形で勝ち進めていけたので、明日、明後日につなげていきたいです」

〇二見梓
「日本からたくさんの応援ありがとうございました。一点一点に集中し、積み重ねていった結果が勝利に繋がったと思います。明日も日本チーム一丸となって頑張ります」

〇鈴木千代
「バヌアツは身体能力が高く、その攻撃パターンに時折苦戦しましたが良い状況判断が出来ていたかと思います。特に、バヌアツのチーム 1 は技術も高いので長谷川/二見ペアの勝利が本当に大きなものだと思います。明日も皆で頑張ります」

〇坂口由里香
「まずは初戦を勝ち抜けたこと、非常に良かったです。Team Japan のコンディションは試合を重ねるにつれ、良くなってきていると思います。明日はタイと対戦します。タイとはワールドツアーで何度か対戦していますが、粘り強く丁寧にプレーをしてくる印象です。明日も自分たちらしいプレーができるよう日本チーム一丸となって頑張ります」

写真/AVC

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