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石島/白鳥組、プール戦2敗。東京オリンピック予選ラウンド4日目。

2021.07.27

「第32回オリンピック競技大会(2020/東京)ビーチバレーボール競技」4日目が7月27日、東京都品川区の潮風公園で行われた。台風の接近により雨に見舞われるなか、朝9時から予選ラウンド第1試合が行われ、第2試合には日本代表の石島雄介/白鳥勝浩組がイタリアのNICOLAI/LUPO組と対戦した。

イタリアのNICOLAI/LUPO組は言わずと知れたリオデジャネイロ五輪の銀メダリスト。日本は強豪相手に試合序盤から3-0とリードを奪う。

初戦は「試合がなかったことで試合勘が鈍っているところがあった」と話した白鳥は、この試合では立ち上がり好調。203cmの大型プレーヤー・NICOLAIのブロックを白鳥が多彩なショットで巧みにかわしていく。「初戦の後、できたプレー、できないプレーをチェックして自分自身がどう戦うか明確にしたい」と言う石島も、迷いのない思い切りのいいプレーを見せ、日本は14-11とイタリアから引き離した。

このまま逃げ切れるかという18-16という第1セット終盤の場面。イタリアはLUPOのサーブで崩し、NICOLAIが白鳥の攻撃をブロックで仕留め、点差を詰めていく。それまで決まっていた白鳥のショットも勝負どころでは、レシーバー・LUPO に拾われ、同点に追いつかれる。打つ手がなくなった日本はここから瞬く間に逆転され、19-21と第1セットを先取された。

立ち上がり、好調だった白鳥

第2セットは序盤からイタリアのブロックに白鳥の攻撃が捕まり始める。テクニカルタイムアウト以降、得点が10点で止まり、足も動かなくなる日本。それまでカタチになっていた日本のディフェンスに穴が空きはじめ、主導権を引き寄せられない。

一方、この試合5本のブロックポイントをたたき出したNICOLAIは、空中戦だけではなく砂の上でも柔軟な動きを見せる。そう簡単にボールを落とさないイタリアは、16-11と得点差を広げていく。

終盤にきて白鳥が2本のサービスエースを決めるが、届かず。16-21と第2セットも奪われ、日本は0-2のストレート負けを喫した。これでプール戦2敗目となり、イタリアは2勝をあげた。

ゲームメイクが際だったレシーバーのLUPO

石島/白鳥組の次戦はプール戦最終戦。31日朝11時から、ドイツと対戦する。

写真/FIVB

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