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決勝トーナメント進出ならず。東京オリンピック日本代表レポート。

2021.07.31

「第32回オリンピック競技大会(2020/東京)ビーチバレーボール競技」8日目が7月31日、東京都品川区の潮風公園で行われた。9時から始まった朝のセッションの最終試合において、日本代表の石島雄介/白鳥勝浩組とドイツのTHOLE J./WICKLER組が対戦した。

現在、予選ラウンド2敗の日本はこのプール戦最終戦で勝利を飾り、決勝トーナメントに臨みをつなげたいところ。相手は、世界選手権準優勝のドイツの新鋭である THOLE J./WICKLER組。プールFではポーランドのKANTOR/LOSIAK組を破る好調ぶりを見せている。

日本はそんなドイツ相手に、第1セット序盤は THOLE J. と石島の強打合戦を繰り広げた。日本はきっちりサイドアウトを切り、常に2、3点差を追いかける展開に持ち込む。

白鳥も 身長205cmのTHOLE J. の高いブロックの隙を突くような技ありのショットを見せるが、なかなかサーブからのブレイクポイントにつながらない。終盤は日本の攻撃ミスが続き、第1セット16-21と先取された。

第2セット、サーブレシーブで苦しんだ石島

第2セット。序盤からドイツのスピードサーブが日本を襲い、1-4とリードを奪われる。ドイツは石島と白鳥をまんべんなくサーブで狙い、日本にリズムに乗らせない。第1セットに決まっていた白鳥のショットもレシーバー・ WICKLERにマークされ、4-11と得点を引き離されてしまう。

ドイツはブロードをまじえたコンビネーション攻撃も決まり始め、攻撃の手を休めなかった。終盤、日本はドイツのディフェンスを攻略できず、11-21と第2セットも奪われ、ストレートで敗れた。

石島/白鳥組は、予選ラウンド0勝3敗となり19位タイで終えた。

3回目のオリンピックを終えた白鳥

午後の女子ラッキールーザーズマッチには、3位グループ3位通過した日本の石井美樹/村上めぐみ組が6位のスペイン、LILIANA/ELSA組と対戦した。

スペインはOQTで優勝して東京オリンピック出場を決めた強豪チーム。第1セット序盤からスペインの高さによる圧力が日本に襲いかかる。0-3とリードを奪われるが、中盤にきて石井のサーブが3連続で炸裂。10-11とテクニカルタイムアウトを迎えた日本だったが、ここから村上の攻撃にミスが目立ち、なかなか得点を積み重ねることができない。スペインの気合いの入った強打も勢いを増していき、15-21と日本は第1セットを落とした。

ラッキールーザーズマッチに挑んだ石井/村上組

第2セットも、両チームの粘り強さが光る好ラリー続出のゲームとなる。石井/村上組は、村上がブロックに跳ぶシフトに切り替え、石井の好レシーブも出るものの、スペインのディフェンスを攻略できない。5-12と大きく点差を離されるものの、石井のツーアタックなどで応戦する日本。

しかし、日本のスピードサーブに対して崩れないスペインは、慌てず冷静に得点を重ねていく。最後は村上がスペインのブロックにつかまり、10-21。日本は第2セットもとられて敗退となった。

何度も好レシーブを見せた石井

これで石井/村上組は、17位タイで東京オリンピックの戦いを終えた。

ビーチバレーボール競技は8月1日から男女決勝トーナメントがスタートする。

写真/FIVB

~フォトギャラリー~
石井/村上組が五輪出場を決めた日本代表チーム決定戦 総集編

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<女子編>
<男子編>

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プロローグ
vol.1 跳べないし、しゃがめないし、走れない
vol.2「どこかであきらめてしまった」と感じていた…
vol.3「優勝している姿をイメージすることができません」
vol.4 夜行バスに乗り、スポンサーへ挨拶に行った
vol.5 「リオを目指している」と心から言えるようになろうと思った

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