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沖縄が2連覇、岐阜が初優勝。「いちご一会とちぎ国体」ビーチバレーボール競技最終日。

2022.09.13

「第77回国民体育大会(以下・国体)いちご一会とちぎ国体」のビーチバレーボール競技最終日が9月13日、栃木県足利市・足利市特設ビーチバレーボール会場で行われた。最終日となった13日は準決勝、3位-4位決定戦、決勝戦が行われた。

男子決勝ネット際の空中戦

 し烈な争いとなった男子の決勝に残ったのは前回覇者・沖縄と初めて最終日に残った岡山の対戦となった。1回戦からフルセットゲームが続いた沖縄だったが、最終日に入ると「だんだん試合をこなしていくうちにかたちになってきた」と西原高の源河朝陽。準決勝の兵庫戦、決勝の岡山戦では高い打点からの鋭いサーブからブロックで仕留めるトータルディフェンスが際立ち、試合を支配した。

ミスの少ない岡山のディフェンス

 一方、ペア結成2年目、失セット0で攻守ともにミスが少ない安定したプレーで勝ち上がってきた岡山。「大会を通してしっかり攻めていくことができた」と玉野光南高の松本翔吾は振り返ったが、決勝戦は沖縄の壁が立ちはだかった。第1セット、第2セットともになかなか突破口を開くことができず、沖縄が第1セット21-15、第2セット21-17とストレートで勝負を決着つけた。

優勝した沖縄

<優勝チームコメント>
源河朝陽
「練習時間も少なかったので初戦は手こずってしまった。試合を重ねるごとにビーチを知ってきて、かたにはまり始め、2人の息があってきた。先輩たちが前回の国体で勝っているので決勝までいって自分たちが準優勝というのはないと思ったので勝ちたかった」

安仁屋光葉
「決勝はプレッシャーがあったので練習試合と思って挑んだ。ジュニア選手権のときはビーチバレーをまだわかっていない状態。そのときの経験を活かすことができた。動画をみて自分たちで作戦を考えたりしてとても楽しかった。卒業してからもビーチをやっていきたい」

女子優勝の岐阜

 女子は、激戦ブロックを勝ち上がってきた岐阜と、今年6月から練習を積んできた兵庫の対戦。ともに攻撃のテクニックが光るチームの対戦となったが、序盤から岐阜が流れをつかんだ。劣勢に持ち込まれた龍野北高の福井彩夏は「今大会ワンブロック・ワンレシーブ体制が機能できていたが、決勝戦は迷いが出てしまった」。

 それとは逆に「攻め方のパターンを増やす準備をしていてそれが実行できた」(岐阜商業高・光武愛香)とコースの幅が広い正確なショットを落とし続けた岐阜が得点を重ねていく。試合は岐阜のリズムは崩れることなく、第1セット21-17、第2セット21-13とストレートで勝負をつけた。

国体初優勝となった岐阜

<優勝チームコメント>

篠田真央
「大会中に苦しんだ試合は、対広島の1セット目と最終日の千葉戦だった。今大会は2人のコミュ二ケーションを大切にしようと思っていた。試合を楽しんで笑顔でやりきれた。マドンナカップ以降は基本を大切に練習してきたことがしっかりコートで出せた」

光武愛香
「厳しい組み合わせだったけれど、サーブをどこで狙うとか共通の攻め方を決めて2人でプレーできた。相手に対応されたときもそれに合わせて変えることができた。今後もビーチの大会があれば、機会があれば取り組んでいきたい」

女子準優勝の兵庫

 2023年度の国体は、鹿児島県大崎町・大崎町ビーチスポーツ専用競技場で行われる。

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