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日本女子、アジアの頂点へ。コンチネンタルカップでパリ五輪出場権獲得

2024.06.23

 パリ五輪の予選となる「2024コンチネンタルカップ パリ五輪アジア大陸予選第3フェーズ」最終日が6月23日、中国・寧波市で開催された。日本男子は初日で敗退したが、日本女子はインドネシア、タイに勝利し、中国との決勝戦へ駒を進めた。

石井/長谷川組

 日本時間17時から始まった女子決勝戦は、第2コートからスタートした。橋本涼加(トヨタ自動車)/村上礼華(ダイキアクシス)組は、スピーディーでパワフルなバレーを展開するCAO Shuting/ZHU Lingdi組に一蹴され、0-2(16-21,5-21)とストレート負けを喫した。

 この時点で石井/長谷川組が負ければ、日本の五輪出場の道が絶たれてしまう状況だったが、第1コートでは石井美樹(湘南RIGASSOビーチバレーボールクラブ)/長谷川暁子(NTTコムウェア)組が中国のWANG Jingzhe/DONG Jie組のミスを誘う堅実な攻守を展開。第1セットを22-20、第2セットは危なげない試合運びを見せ、21-15とストレート勝利を収めた。

 日本、中国ともに1勝1敗になったため、男子決勝のゴールデンマッチを挟み、女子もゴールデンマッチが行われた。この試合に勝った方が、パリへの切符を獲得できる。中国は、大型のCAO ShutingとDONG Jieのペアで登場。その変化に動じることなく、石井/長谷川組はコースを突いたサーブで中国を翻弄していく。第1セット21-10で先取すると、第2セットも日本ペースで試合が進んでいった。

 しかし終盤、粘る中国の高さで競い負け、21-23と奪われる。第3セットも一進一退の攻防となるが、サーブの狙いを揺さぶった日本の戦術が功を奏し、少しずつ流れを引き寄せる。最後は、CAO Shutingのスパイクがネットをかけ、16-14とゲームセット。
 日本女子は、コンチネンタルカップが始まって以来、初優勝。アジアの頂点に立ち、パリ五輪出場権を獲得した。

 2チームによる代表決定戦は行われないため、強化委員会で協議の結果、代表チームが決定する。

 男子決勝戦はオーストラリアと中国の対決となり、ゴールデンマッチの結果、オーストラリアがパリ五輪の出場権を獲得した。

決勝戦は黒星となった橋本/村上組

写真/AVC

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