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大歓声の中でプレーした石井/長谷川組。20年ぶりの五輪で自力勝利

2024.08.03

 「第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)」ビーチバレーボール女子日本代表の石井美樹(湘南RIGASSOビーチバレーボールクラブ)/長谷川暁子(NTTコムウェア)組が、7月28日から8月2日に行われた予選ラウンド3試合に出場した。

 7月28日に行われた初戦のブラジル(Carol/Barbara組)戦では、0-2(12-21,19-21)、7月30日2戦目のオランダ(Stam/Schoon組)戦では、0-2(16-21,14-21)と連敗した。
 予選ラウンド最終戦となる8月2日のリトアニア(Paulikiene/Raupelyte組)戦で敗れると、予選ラウンド敗退が決まる大事な一戦だった。

初の五輪に挑んだ長谷川

 リトアニアとの対戦成績は、これまで5戦5敗。しかし、この日の石井/長谷川組は勢いがあった。初戦、2戦目と動きに固さが見られた長谷川は、「初戦は五輪の雰囲気はすごいな、と思ってやっていたけれど、3試合目になると慣れてしっかり試合に集中できた」。石井も「100%に近い出来だった」と及第点をつけたようにこの試合は主導権を石井/長谷川組が終始握る展開となった。

 敗れたオランダ戦でも5得点をあげていたサーブがこの試合も4得点。それに加え、「相手のレシーバーの得意なコースを押さえてコート後方にくるポーキーをケアすること。相手のブロッカーは大きいけど覆い被さってはこないので、スピード勝負でボールを速く打つという作戦が当たった」と石井。17本のディグを成功させるなど鮮やかにボールを操った石井/長谷川組のプレーにスタンドが沸いた。

12000人の観客が声援を送った

 東京五輪出場時は新型コロナの影響で無観客試合となり1試合目は不戦勝だった石井は、五輪での自力勝利は初めて。「こんな大勢の観客がいる中でプレーしたのはスイスの5スター大会以来。規模としてはその倍くら観客がいる(12000人)。1本ボールを上げると『ワーッ!』となるので、ここで絶対決めなきゃ、となる。それが五輪」と五輪への想いを率直に表わした。

五輪初の自力勝利をあげた石井

 2-0(21-11,21-5)とペア結成後、初の勝利をあげた石井/長谷川組。五輪においての自力での白星は2004年のアテネ五輪以来、20年ぶりとなった。
 石井/長谷川組は予選ラウンドE組3位となり、他組の結果を合わせてラッキールーザーラウンドへの進出を決めた。フランス現地時間8月3日夜のセッションで行われ、ラッキールーザーラウンドで勝利すると決勝トーナメント1回戦(Round of 16)に進出が決まる。

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