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長谷川/黒川組、沢目/伊藤組が優勝。「ジャパンツアー第5戦グランドスラム横浜赤レンガ倉庫大会」

2025.07.06

『ジャパンビーチバレーボールツアー2025 第5戦グランドスラム横浜赤レンガ倉庫大会』最終日が7月6日、神奈川県横浜市赤レンガ倉庫イベントスペースで行われた。横浜赤レンガ倉庫大会の開催は今年で3回目となり、今年は9時から12時(昼間)、16時から19時(夜間)と2部制で行われた。

今季3勝目をあげた沢目/伊藤組

 女子決勝戦は、松本恋/松本穏組と沢目繭(ミライラボバイオサイエンス)/伊藤桜(日本通運)組の対戦。試合はどちら一歩も引かない好ゲームとなるが、「海外を転戦しているチームがいる中で、絶対負けたくなかった」と沢目と伊藤。丁寧なパスから高いトスへとつなぎ、力強いスパイクを迷いなく打ち切っていく。その圧力がじわじわと功を奏し沢目/伊藤組がラリーをものにし、21-17と先取した。
 第2セットも序盤からリードを奪い、奪われながらも流れを渡さなかった沢目/伊藤組。23-21と接戦となった勝負を制し、ジャパンツアー3勝目をあげた。

「決勝の相手は攻撃のテンポが速いけど、私たちには私たちのリズムがあるので、それを崩さないようにと声を掛け合ってきた」と伊藤は勝因を振り返った。沢目も「9戦中3戦優勝できたので、これからも全部の大会で優勝できるようにがんばりたい」と気を引き締めた。

今季2勝目をあげた長谷川/黒川組

 男子は、髙橋巧/池田隼平(カブト)組と長谷川徳海(ハウスコム)/黒川寛輝ディラン(LIVZON)組が決勝まで勝ち上がり、第1戦、第2戦の王者が激突するカードとなった。
 第1セットは長谷川/黒川組が21-15、第2セットとも長谷川/黒川組が優勢に進めていたが、第2セット終盤において高橋/池田組が意地を見せる。堅実なディフェンスでブレイクポイントを積み重ねてきた長谷川/黒川組の死角に強烈なスパイクを決め、22-20と取り返した。

 第3セットはリズムを取り戻した高橋/池田組が、武器のひとつであるフェイクセットが効果的に決まるなど一進一退の攻防戦が進んでいく。しかし、ミスが出始めた高橋/池田組と相反し、長谷川と黒川は相手のディフェンスをしっかり見極め、冷静に決定打をたたき出していく。最後は15-12と長谷川/黒川組がゲームを制し、開幕戦以来2勝目をあげた。

 昨日の水町泰杜(トヨタ自動車)/黒澤孝太(明治大)組との試合、準決勝の石島雄介(ゴッツfamily Club)/上田翔貴(全日本商事)組との試合から決勝まで、好調ぶりを発揮していた黒川。「コート内は2人だけどコート外にもチームメイトがいるので、責任は感じている。今日みたいな天気はきついけれど、絶対に勝ちにつなげるという気持ちで取り組んだ」と言葉に力を込めた。

 ジャパンツアーの公式戦となる3戦(立川立飛大会除く)ですべて決勝に進出し、チームをけん引してきた長谷川は、「パートナーに要求することも増えてきて、トライアンドエラーを繰り返している。そんな中でも要求に応えてくれるときが増えてきている。もちろんまだまだ、という部分もあるけれど、成功する場面も多かったから今回は優勝できたのだと思う」とチームの成長をかみしめていた。

プレー写真/平野敬久

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