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浜西クラブとTEAM Unityが初優勝。「HEKINANマンモスカップJVA第5回全日本ビーチバレーボールU15選手権大会」

2025.08.27

 中学2人制の全国大会「HEKINANマンモスカップJVA第5回全日本ビーチバレーボールU15選手権大会」が8月23、24日、愛知県碧南市碧南緑地ビーチコート、トヨタ自動車衣浦工場ビーチバレーコートで開催された。全国各地から男子42チーム、女子48チームが集結。猛暑が連日続くビーチで暑さに負けないような熱い戦いが繰り広げられた。

表彰式

 1日目の予選グループ戦を経て、その結果によって2日目は1位から4位までの各決勝トーナメントに進出。1位、2位トーナメントは各16チーム、3位、4位トーナメントは各8チームに分かれた。1位トーナメント男子決勝戦は、浜西クラブ(静岡)とYUO(富山)の対戦となった。

 昨年優勝を果たしたフレンズAジェンツー(岐阜)にトーナメント1回戦で24-22で大接戦の末勝利した浜西クラブ。「1セットマッチだから、たまたま運よく勝てた」と神谷昌志監督は言うものの、大会一の高さを誇った上畠光志朗はネット際で存在感を発揮し、レシーバーの倉田颯太郎も安定したプレーでサイドアウトをしっかり切っていく強さがあった。

男子決勝戦

 決勝戦のYUOとの戦いも序盤から上畠のブロックポイントがさく裂した。同じく高さを武器に勝ち上がってきたYUOだったが、スパイクミスが続いた。序盤からリードを奪った浜西クラブはそのままペースを崩さずにウイニングポイントを決め、21-8と初優勝に輝いた。

 浜西クラブは第1回大会から出場し初の栄冠。「バレーボール部がなくてもバレーボールをやりたい選手たちを集めてクラブチームを運営し、その中でビーチをやりたい選手が週1回活動している。数年前から桐原勇人さんにその基盤を作っていただき、今もそれを引き継いでやっている」と神谷監督は振り返った。

優勝した浜西クラブ

 女子は、「TEAM Unity」(宮城)と「浜の宮中・加古川中」(兵庫)が1位トーナメント決勝戦で対戦した。兵庫の中学ビーチバレーと言えば、昨年は「SSBVC」が優勝、前週に行われた湘南藤沢カップでも優勝し、言わずと知れた実績がある。「浜の宮中・加古川中」も圧倒的なパス力、サーブ力で今大会勝ち上がってきた。
 そんな強豪を相手を上回るサーブ力で死角のない強さを見せたのが、2人制初出場の「TEAM Unity」だった。

死角のない強さを見せたTEAM Unity

 それまではほぼ無風だった碧南緑地だったが、午後にさしかかると風が吹き始めた。「TEAM Unity」は、その風を利用してサーブポイントを量産していく。「サーブ練習に特化した練習はほぼしていないけれど、こういう風のときはこういう打ち方をすると効果的ということは、ゲーム練習を通して言いながらやりながら重ねてきた。練習の成果が出ていた」と有住玲央監督。21-12と「浜の宮中・加古川中」を大きく引き離し、初優勝を決めた。

女子準優勝の浜の宮中・加古川中

 有住監督は2024年ジュニア選手権や佐賀国スポに出場、今年はジャパンツアーアンダーエイジ関東ブロック(平塚)大会でベスト4入りした経験を持つ。今年から実父が監督を務めるクラブチーム「TEAM Unity」のビーチバレー強化を担当。前週の4人制では頂点にたどり着かなかったが、2人制で初めて日本一にのぼりつめた。
「自分は子どもたちと歳が近いこともあり、全国大会に出場し経験してきたことを選手目線で子どもたちに伝えている。勝機はあると思っていた。来年もビーチバレーも出たいという選手がいるので、今後は連覇を目指していきたい」と抱負を語った。

TEAM Unity、優勝の瞬間

お詫び:第1報の「TEAM Unity」の記事内容に一部誤りがありました。訂正し、関係各者さまにご迷惑をおかけしたことを深くお詫び致します。

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