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石井/菊地組、石島/立谷組が初優勝。「ジャパンツアー第6戦青森大会」最終日

2025.08.31

『ジャパンビーチバレーボールツアー2025 第6戦青森大会』最終日が8月31日、青森県青森市あおもり駅前ビーチで開催された。初日は空中のボールの動きに影響するほどの強風が吹いたが、最終日は暑さに見舞われ穏やかな風の下、男女準決勝、決勝、表彰式が行われた。

初優勝を飾った菊地

 女子決勝戦は、シード1の沢目繭(ミライラボバイオサイエンス)/伊藤桜(日本通運)組を準決勝で倒し、通常のジャパンツアー公式戦で初の決勝進出を決めた白幡亜美(ハウスコム)/福田鈴菜(ガーディアンシップ)組と、石井美樹(ラストウェルネス)/菊地真結(トーヨーメタル)組の対戦となった。

 決勝戦は、今大会初めてペアを組んだオリンピアン・石井と今季の開幕戦で初の表彰台に上がった菊地が、隙のない強さを見せた。「短い練習期間だったけれど、美樹さんは練習中から普段自分が気づかないような細かいところまで意識していると感じる。それが大切なんだとわかった」と菊地。終始サーブで狙われていたものの、攻守においてイキイキとした動きを見せ、石井/菊地組は主導権を握って離さなかった。

オリンピアン・石井

 終わってみれば、2-0(21-5,21-8) と圧勝。石井は 「真結ちゃんの持っているものを試合で発揮できるように意識していた。カバーするから思い切ってやっていいよ、と声をかけるようにしていた。最後全身つってしまった時も(20-8でインジュアリータイム)ここに上げれば決めてくれると信じていた」と振り返った。

 男子は、準決勝で水町泰杜(トヨタ自動車)/Thomas Hartles組を2-1で振り切り、勝ち進んできた黒川寛輝ディラン(LIVZON)/長谷川徳海(ハウスコム)組と、全日本選手権でベスト4入りを果たした石島雄介(ゴッツFamilyclub)/立谷純太郎組と対戦した。
 試合は両者一歩も引かない激しい展開。第1セットを22-20と制した石島/立谷組が、第2セットもそのまま21-16と逃げ切り、2-0と勝利を決めた。

男子優勝の石島/立谷組

 レシーブ体制からすかさず攻撃態勢に入り、決定力の高さをうかがわせた立谷は、高校卒業後6年目でジャパンツアー初優勝。「高さのあるブロッカーと初めて組み、見え方が違った。世界で戦ってきた石島さんのような選手とディフェンスできたことをこれからの選手人生に活かしていきたい。ビーチバレーをやり始めたときから目指してきたジャパンツアーの舞台、東北の地で優勝できてうれしい」と喜びを語った。

 一方、今シーズン、第3戦都城大会で上田翔貴(全日空商事)、今回は立谷という若手選手と2勝をあげた石島。「全日本選手権での反省を修正するのが今大会の目標だった。彼に対してどういうトスを上げるかが課題で練習してきた甲斐あった。自分としてはペアを組んでもらえる自体ありがたい。そんな中で結果を出すのが目標だし、育成というよりも若い選手とともに一緒になって戦いたい。お互いにとって必要なことや求められることに取り組んでいきたい」と今後の抱負を語った。

男子決勝戦

撮影/平野敬久

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