2025.09.08
「わたSHIGA輝く国スポ バレーボール競技 (ビーチバレーボール種目)」3日目が9月8日、滋賀県長浜市豊公園自由広場特設会場で開催された。2コートで男女準々決勝、準決勝が行われ、決勝進出チームが決まった。
男子は全日本男子高校選手権で優勝した佐賀、愛知がともに国スポ史上初の決勝進出を果たした。愛知は、準決勝で全日本男子高校選手権で準優勝だった大型の宮崎を2-1で破り、激戦をモノにした。
「ジュニアの準決勝で負けた後、ショットの精度を意識して練習してきた」と藤平優太(碧南工科高)が振り返るように、第1セットは巧みなショットでブロックをかわしボールを落としていった愛知が21-16と先取した。第2セットは宮崎が空中戦を制し、21-13と奪い返しタイに持ち込んだ。
第3セットは13-13まで一進一体の攻防戦が続く。どちらも苦しい場面だったが、「これまでは2人の心が離れてしまうところがあったけど、この試合では最後まで心がつながり、ボールもつながっていた」と神谷琉斗(碧南工科高)。息の合ったプレーで宮崎の武器を封じ込め、攻めの姿勢を崩さなかった。
全日本男子高校選手権でのリベンジを果たし、決勝進出を決めた。男子決勝戦は、愛知対佐賀が対戦する。
女子は高校女子選手権優勝の京都、過去の全国大会を通じて東北勢として初の決勝進出を果たした福島が決勝進出を決めた。
福島は本格的に練習を始めたのは6月から。マドンナカップの出場経験もなかったが、今大会ダークホースとして試合巧者の茨城、岡山を2-1のフルセットで振り切った。
レシーバーの舟山葵と身長175㎝のブロッカー髙野愛菜は、福島県内バレーボールトップクラスの実力を持つ聖光学院高に所属。
「練習し始めてから、会話もなくやられるだけのひどい大会があった。自分たちでも自覚していたのでそこから会話を増やし、自分たちのやることも明確になっていった」と髙野。勝負所では、舟山の正確なトスを髙野が高さのある力強いスパイクを放ち、決定力を見せつけた。
舟山は「自分たちはチャレンジャーとしてミスを恐れず、立ち向かっていきたいと思います」と決勝戦に向け、意気込みを語った。
女子において国スポ初のベスト4入りを決めたのは福井だった。準々決勝では徳島を2-0で破り、準決勝では京都から1セットを奪い、敗れはしたもののフルセットに持ち込んだ。
北野優心(仁愛女子高)は「自分は昨年ビーチを経験しているけど、マドンナカップで結果を出せなくて悔しかった。だから国スポまで修正できればと思い、がんばって練習してきた」と話す。
稲村歌奈美(仁愛女子高)も、「大会を通してチームとして成長できた部分がたくさんあったからここまで勝ち上がってこられた」と収穫を口にした。最終日となる9日の3位-4位決定戦では、岡山と対戦する。
撮影/小崎仁久
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