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黒川/安達組、今季初優勝。柴/村上組、2勝目。「ジャパンツアー第8戦名古屋大会」最終日

2025.09.22

『ジャパンビーチバレーボールツアー2025 第7戦名古屋大会』最終日が9月21日、愛知県名古屋市名城公園tonarinoで開催された。最終日は男女準決勝、決勝戦が行われた。

女子優勝の村上

 女子決勝戦は、村上礼華(ダイキアクシス)/柴麻美(帝国データバンク)組と松本恋/松本穏組の対戦となった。今シーズン、日本代表チームとして国内外を転戦してきた両チーム。第2戦以来の決勝進出を果たした柴/村上組は、直近の大会では松本姉妹に連続で土をつけられてきたが、第1セット21-17、第2セット22-20とストレート勝利を収めた。試合後、「ミスを少なくするという目標を達成できた」と2人ともに笑顔で勝因を語った。

ツアー2勝目となった村上と柴

 現在国内トップに位置し、11月オーストラリアで開催される世界選手権出場も射程圏内にある柴/村上組。柴は「組み始めのときは何を強みにしたいか、どういうチームにしたいか定まっていなかったが、国際大会で強い相手と戦っていく中で、どういう状況のときに自分たちが強いのかというのが、わかってきて右肩上がりでかみ合ってきた。世界のトップチームにも結果的には勝てなかったけれど、いい試合をすることができた」とここまでを振り返った。

 男子決勝は、初優勝を飾った北海道大会に続き2連勝を目指す水町泰杜(トヨタ自動車)/ Thomas Hartles組と黒川魁(NTTドコモソリューションズ)/安達龍一(トヨタ自動車)組の対決。

2大会連続決勝進出を決めた水町/Hartles組

 水町は10月に開幕するSVリーグ参戦に向けウルフドックス名古屋に合流するため、今大会がビーチバレーシーズン最後の大会となる。「最後の大会だからといって、やることは変わらない。でもトムさんと最後になるので1点でもトムさんと多くプレーしたい」と水町は語っていた。
 その言葉どおり、1回戦では石島雄介(ゴッツfamilyクラブ)/立谷純太郎組、準決勝ではマルキナシム(トヨタ自動車)/福嶋晃介(NTTドコモソリューションズ)組を2-1で振り切り、決勝進出を決めた。

今季初優勝の黒川と安達

 一方、黒川/安達組は、準決勝で同じ日本代表の池田隼平(カブト)/髙橋巧組を2-1で破り、今シーズン初の決勝進出となった。その黒川/安達組が、試合序盤から主導権を握る展開に。
 黒川は「相手も疲れていると感じたし、自分たちも疲れはあった。どうミスを出さないか、どうミスを出させるかというゲームだった。前半、サーブを無理に打ちにいったけど、安達からトーマス選手へ落としていきましょうと意見をもらい、それに乗っかっていったらディフェンスも機能していった」と述べる。

 第1セットを21-16と先取した黒川/安達組は、第2セットも攻撃の手を休めなかった。一方、水町/Hartles組は、1本目を拾い上げてもそこからなかなかボールがつながらず、反撃の突破口を開けなかった。第2セットも黒川/安達組が逃げ切り、21-17と決着をつけた。

笑顔で表彰を受けた黒川/安達組

 黒川は、「前半は世界選手権の出場を目指して国際大会中心に転戦していた。日本代表なのに結果が出なかったので、批判的な声があっても当然だと思っていた。そういうしんどい時期もあったけど、そこを乗り越えての優勝なので、大きな1勝だと思う」と勝利の味を噛み締めた。

 ジャパンツアーもいよいよ大詰め。10月25、26日、愛媛県松山市で開催されるジャパンツアー第9戦松山大会が最終戦となる。

プレー写真/平野敬久

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