2021.09.30
ビーチバレーボール国際大会でのキャンセル申請漏れに対する不適切処理があったことを9月30日、日本バレーボール協会はプレスリリースにて発表した。不適切処理は2020 年 1月に開催されたビーチバレーボールワールドツアー男子イラン大会の参加申請の時期にあたる 2019 年 12 月に発生していた。
参加申請をしていた1チームの参加キャンセル申請を日本バレーボール協会がキャンセル変更期日までに行わず、別の日本の 1チームが繰り上がりで出場できる機会を逸した。この件に関しては2020年12月時点に説明会見も行われているが、それだけではなくキャンセル手続きの際に不適切な処理が行われていたことが判明したという。
日本バレーボール協会では、詳細な調査を実施。この処理に関与した役職員を10 月14日に開かれる定例理事会にて処分の審議を仰ぐというが、下記のような問題点が浮上している。
以下、プレスリリースより「問題点」を抜粋。
・出場キャンセルの申請は、JVA から FIVB に対して大会初日の 21 日前である 12 月 17 日までに行う必要があったが、JVA のキャンセル手続きの遅れにより、期日内にキャンセルが完了しなかった。
・期日内にキャンセルが完了されない場合、選手に対して以下のペナルティが発生する。
①最大 200 米ドルの罰金
②当該大会に参加したとみなされ、且つ 0 ポイントが与えられる
・期日後にキャンセル申請を行う場合、選手へのペナルティを回避するためには(a)キャンセル申請書(FIVB指定書式)、(b)診断書、(c)旅行証明書(大会参加目的で手配した飛行機・鉄道等の予約を証明する書類)の3点が必要だった。
・オリンピック代表選考が進む重要な時期であり選手に対して不利益を与えることはできないと判断し、Bチー
ムのキャンセル理由は怪我ではなかったが、怪我によるキャンセルであると虚偽の申請を行うこととして、担
当役員が虚偽記載の診断書を作成し、担当職員に(a)(c)とあわせて提出させた。
なぜこのような不適切処理が今になって判明したのか。それについて日本バレーボール協会広報部は、9月23日に外部から本件に関する問い合わせがあり調査を行って全容を把握。 当時の担当役員が独断で実施した処理だと回答した(第2報)。
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