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上場/永井組がシード1を破る躍進。「JBVシリーズ・プレシーズンマッチ2022株式会社安田カップ」

2022.03.21

 日本ビーチバレーボール連盟主催の「JBVシリーズ・プレシーズンマッチ2022株式会社安田カップ」が3月19、20日、神奈川県川崎市の川崎マリエンで開催された。男女24チームが先着順でエントリーし、シングルトーナメントで行われた。

 男子は、優勝候補の一角だったシード1の石島雄介(トヨタ自動車)/黒川寛輝ディラン(しながわシティビーチバレーボールクラブ)が準々決勝で永井雄太(松戸レガロ)/上場雄也(松戸レガロ)組に2-0で敗れた。勝利した永井/上場組は決勝まで勝ち進み、池田隼平(株式会社カブト)/庄司憲右(愛媛県競技力向上対策本部)組と対戦。池田/庄司組が2-0でストレート勝利し、優勝を飾った。

男子優勝の庄司/池田組

3年ぶりに顔を見せた上場
 トップツアー常連組がひしめく中、今大会準優勝に輝いた永井/上場組。上場は2019シーズン中に自身の問題で日本代表活動を辞退、ビーチバレー選手としての競技活動を自粛していた。その後、2020-2021シーズンにおいてつくばユナイテッドSun GAIAに入団し、Vリーグの舞台に12シーズンぶりに復帰した。1シーズンを戦い終え退団し、2021年秋頃からビーチバレーの大会にコンスタントに顔を出し始めていた。

 その理由について上場は、「現在は自身が運営する松戸レガロで、バレーボールの普及活動に尽力しています。チームメイトの永井から一緒に出てほしいと言われ、出られるときは出るというスタンス。大会に向けて練習はできないので、あくまでもオフの日に趣味として楽しみながら大会に出場しています」と述べた。

 練習はしていないと言うが、かつて日本代表として活躍した時代を彷彿させる高い打点から切れのある攻撃は目を引いた。クイックモーションからスピードをつけたジャンプフローターサーブも要所でポイントをあげていた。準決勝では若手の平良伸晃(ゲストハウスLapsi/KBSC)/上田翔貴(KBSC/駒沢大学)組の追随を2-1で振り切った。

「今大会はしっかり練習すれば、上を目指せるかも、と思えるほどいい内容でした。けれども、復帰はしません。過去にいろいろあったので今は一歩引いたスタンスで楽しむことが目的。今後は永井と出られる大会に出場して、その中で若手選手から組んでほしいといえば、組んでいきたいですね」(上場)

3年ぶりにビーチに戻ってきた上場

女子は坂本/沢目が優勝
 女子は、大学生チームとトップツアーでも実績のあるチームがベスト4入り。決勝戦は坂本実優(キュービック・スポット/KLB)/沢目繭(ミライラボバイオサイエンス/湘南ベルマーレ/KLB)組と松本恋/松本穏組が対戦。接戦のゲーム展開となったが、坂本/沢目組が2-0で勝利し450ポイントを獲得した。

 若手チームの勢いを退けた坂本/沢目組。2022シーズンでペア結成5年目を迎えた。オフシーズン中は沢目が別のペアを組み出場していたが、今シーズンも変わらずにペアを継続する。ブレス浜松杯に続いて2勝目をあげた。

 今大会ではオーバ-ハンドセットを多用する姿が印象的だった沢目は、「昨年からオーバーハンドの練習をしていたが、反則が怖くてなかなか使える場面がなかった。今年は練習してきた分、ラリー中でも自信をもってオーバーハンドでトスを上げられるようになった」と胸を張った。それに呼応するように坂本の強打の決定力もアップ。「アンダーハンドよりもオーバーハンドのほうが打ちやすいし、攻撃の幅も広がる。ペアを組んで5年目の今シーズンこそは結果を残していきたい」とシーズン開幕に向けて言葉に気合いを込めた。

今季2勝目を飾った坂本/沢目組

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