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長谷川/坂口組3勝、長谷川/倉坂組は初優勝。「マイナビジャパンツアー第3戦平塚大会ガラナ・アンタルチカ杯」最終日。

2022.09.04

 ビーチバレーボール国内最高峰の競技大会「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2022第3戦平塚大会ガラナ・アンタルチカ杯」」最終日が9月4日、神奈川県平塚市湘南ひらつかビーチパークで開催された。2日目からの決勝トーナメントを勝ち抜き、優勝したのは長谷川暁子(NTTコムウェア)/坂口由里香組と、長谷川徳海/倉坂正人組だった。

総合表彰式

 女子の長谷川/坂口組は、開幕戦から今季3勝目。これまで危なげなく勝ち進めてきた長谷川/坂口組だが、準決勝の松本恋/松本穏組戦では先行される場面もあった。
「終始狙われて調子が上がらずきつかったけれど、準決勝では速く跳んで速く打つということを意識して強気で打っていけた」と坂口。決勝戦でも、柴麻美(帝国データバンク)/西堀健実(トヨタ自動車)組の状況を的確に判断した攻守で主導権を握り、接戦を制した。

女子決勝戦

 長谷川は「連勝するということはすごく難しいことだと思うので、勝ち抜いたことは素直にうれしい」と喜びを爆発させた。坂口/長谷川組は3連勝に伴い、年に2回表彰されるマイナビワールドチャレンジ賞「前半期」も受賞した。

<優勝チームコメント>
坂口由里香
「いつも練習しているホームビーチで優勝することができてうれしい。昨年アキさんとペアを組んでこの平塚大会で初優勝することができたので思い入れがある大会。狙われてミスもあったけれどすぐに修正できるように会話を絶やさなかったのがよかった」

長谷川暁子
「決勝戦はガラナアンタルチカ色のトップスと水着で合わせて願掛けをしたので勝ててよかった。暑いなか、ユリカはサイドアウトを切っていた。そんななかで何が一番助けになるか。チームとしていいパフォーマスが出るようにチームワークを発揮できたのが勝因だと思う」

 男子優勝を果たした長谷川/倉坂組は今季1勝目をあげた。石島雄介(トヨタ自動車)/黒川寛輝ディラン(しながわシティビーチバレーボールクラブ)組との決勝戦はフルセットのデュースに及ぶ激戦となったが、高さのある石島/黒川組の猛攻を最後の最後まで凌ぎ続けた。

男子決勝戦

 長谷川は「自分たちのチームの強みはフィジカルの強さ。シーズン前半の結果にとらわれず、地道にトレーニングを積んできた結果がレベルアップにつながったと思う」と胸を張った。

 男子は3大会すべて王者が入れ替わる混戦模様。ビーチ転向後、自身初優勝に輝いた倉坂は「相手チームどうのこうではなく、自分たちの強みを活かしチームで共通認識を持つことでパフォーマンスが上がってくると思う。それに対応をしていければ、結果は最後についてくる。それが混戦を勝ち抜くポイントになってくると思う」と述べた。

 長谷川/倉坂組は今大会で優勝したことで、庄司憲右(ハウスコム)/池田隼平(カブト)組とマイナビポイントが同ポイント1位で並んだ。ポイントが並んだ場合は優勝回数が基準となるが、優勝回数もそれぞれ1回。その場合は表彰該当大会で優勝チームに権利が与えられるため、長谷川/倉坂組がマイナビワールドチャレンジ賞に輝いた。

<優勝チームコメント>
長谷川徳海
「優勝したことは本当にうれしい。シーズン終盤で上がってくるという確信はあった。ちょっとずつスキルアップしていると感じられて自信につながった大会だった。年齢とかベテランとか関係なく、試合をしていくなかで成長することをやめなかったのが勝因」
倉坂正人
「男子は毎大会優勝チームが違うしれつな戦いとなっている。表彰台に上がっていないチームでも面白いチームもいる。ファンの方にはいろいろな試合やチームを見てもらって盛り上げていきたい。自分たちのチームのコンセプトを持って戦っているので、それを継続してできるようにしたい」

 次なる「マイナビジャパンツアー」は9月17日から愛知県名古屋市北区にあるtonarino特設コートで開催される。

写真/松永和章

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