NEWS

ベスト4チーム、決まる。「マイナビジャパンツアー第5戦都城大会」2日目。

2022.09.24

 ビーチバレーボール国内最高峰の競技大会「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2022第5戦都城大会第23回ビーチバレー霧島酒造オープン」2日目が9月24日、宮崎県都城市霧島ファクトリーガーデンで開催された。2日目は男女予選プール戦と準々決勝が行われた。

西堀/柴組に挑んだ衣笠/菊地組

「アクティオ・ワイルドカード」で出場した明海大の衣笠乃愛/菊地真結組は、予選プール戦で本村嘉菜/酒井春海組と対戦した。第1セット、衣笠のサーブを起点にディフェンスしそこから緩急をつけた攻撃を展開。21-13と衣笠/菊地組が先取した。

 第2セットは本村/酒井組は反撃を開始。衣笠/菊地組のショットに対応し主導権を握り、21-18と奪取した。最終セットは2セット目、相手の思うようにやられていた衣笠/菊地組が、本村/酒井組の攻撃を次々に拾い上げ、強打につなげていきリードを広げる。最後までリズムを維持した衣笠/菊地組が、15-10と決着をつけた。
 衣笠は「世界大学選手権の合宿や大会を通じて、それまで知らなかったセオリーを教えてもらい、フェイクやレシーブの位置取りができるようになったと思う」と手応えを感じていた。

 この時点で「アクティオワイルドカード」の大学生ペアとして初めて勝利した衣笠/菊地組。しかし、準々決勝では西堀健実(トヨタ自動車)/柴麻美(帝国データバンク)組の壁が立ち塞がった。第1セットからそれまで通用していた衣笠/菊地組の攻撃や守備は封じ込められた。西堀/柴組が第1セット21-12、第2セット21-18とストレートで勝利した。衣笠/菊地組は初のマイナビジャパンツアーで5位タイに終わった。

 菊地は「ブロックをこえようと思って奥に打ったけどアウトになってしまった。1試合目からレシーブ時に走っていたので疲れた影響があったかもしれない。次に出場するツアーでは自分たちのポイントで出られるようにこれからもがんばりたい」と悔しさをにじませながら前を向いた。

アクティオワイルドカードで出場した男女チーム

「アクティオ・ワイルドカード」で出場した駒澤大の上田翔貴/高橋太組は、平良伸晃(KBSC)/渡辺周馬(東京ヴェルディ)組と対戦した。第1セット、上田とペアを組んでいたことのある平良がコートの隅々を狙った攻撃を決めていく。ブレイクに成功した平良/渡辺組は、ツアー2戦目となる渡辺も高い攻撃決定率をたたきだし、上田/高橋組を引き離す。終盤になんとか上田/高橋組も食らいつくが、21-19と平良/渡辺組が先取した。

 第2セットは「昨日よりもコンビは合ってきていた」という上田/高橋組がリードを保つが、中盤以降は渡辺のサーブ対応に苦しみ、逆転を許してしまう。上田/高橋組はレシーブを成功しても決定打にかき、リードを広げられていく。「経験の差が出た」と高橋が振り返ったようにこの流れを断ち切ることができず、21-15と敗れた。

 2日目は男女ベスト4が決まった。女子では幅口絵里香(オーイング)/中川知香組、男子では、平良/渡辺組が今シーズン初の最終日進出を決めた。

ベスト4入りを決めた幅口/中川組

 バレーとビーチ、両方に取り組んでいる東京ヴェルディの渡辺は、ビーチバレーをはじめておよそ1年半、ツアー2大会目でベスト4入りを決めた。「最初の大洗大会は負けて悔しかったけれど、自分自身、通用しなかったことを考えられたことが収穫だった。ちょこちょこ攻撃してもとられるだけなので、乱れても打ちこんでいくこと。現時点の長所を飛び抜けられるように練習してきたことで結果を残すことができた」と振り返った。

 10月からはVリーグ出場に向けて準備期間に入るため、ビッグ大会への出場は今季が今大会が最後となる。最終日、どこまで二刀流の選手が暴れられるか、注目だ。

ベスト4入りを決めた渡辺/平良組

 最終日となる25日は、朝9時から準決勝、決勝戦が行われる。

写真/松永和章

INTERVIEW/COLUMN、MOVIE、PHOTO GALLERY、
雑誌 BeachVolleyStyleの売り切れ号が電子版で読み放題!

BVStyle会員(有料会員)の
お申し込みはこちら