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Schubert/Hodges組、長谷川/坂口組が優勝。「マイナビジャパンツアー第6戦松山大会」最終日。

2022.10.02

 ビーチバレーボール国内最高峰の競技大会「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2022第6戦松山大会」最終日が10月2日、愛媛県松山市風早長浜海岸で開催された。最終日は男女準決勝、決勝戦が行われた。

強打が炸裂した長谷川

 女子決勝戦は、長谷川暁子(NTTコムウェア)/坂口由里香(フリー)組と橋本涼加(トヨタ自動車)/村上礼華(ダイキアクシス)組が対戦。
 前半期の女王でありアジアツアーサミラ大会で準優勝を果たした長谷川/坂口組と、シーズン後半戦2連勝中の橋本/村上組。序盤は強打と緩急をつけた攻撃の打ち合いとなるが、橋本/村上組は好レシーブを攻撃につなげられない。それとは逆に相手がブロックから下がったところを強烈なスパイクで放ち続けた長谷川/坂口組が、じわじわと主導権を握り始める。第1セットは安定した攻守を見せた長谷川/坂口組が、21-16と先取した。

3連勝ならなかった橋本/村上組

 第2セットも長谷川/坂口組の勢いは止まらない。前後に揺さぶるサーブ、的を絞らせない攻撃が効果的に決まり、橋本/村上組はなかなか追撃のチャンスをつかめない。長谷川/坂口組が21-13と今季4勝目(立川、大洗、平塚、松山)をあげた。

 タイでの3大会を経て挑んだ長谷川/坂口組は、「9月も暑いところでたくさん試合をこなした。アジアのトップチームの試合を見ることで考え方も上に向かっていけるしタフさも身につく。レベルの高い試合が自分たちを強くさせてくれたように感じる。目指すところを高く持ち、世界を基準で考えていきたい」と述べた。

<優勝チームコメント>
長谷川暁子
「今年は有観客だったのでとても盛り上がることができた決勝戦だった。中心部から少し離れた会場だけど、たくさんの方が応援してくれた。改めて松山はビーチバレーが盛んな街だと実感した」
坂口由里香
「また今年も松山に帰ってこられて2連覇できてよかった。大会を支えてくださっている学生の方々が近くでビーチバレーを見て、自分もがんばりたいと思ってもらえるように取り組んでいきたい」

高さが際立ったオーストラリアチーム

 男子はワイルドカードで出場したオーストラリアのZachery Schubert/Thomas Hodges組が順調に勝ち進み、決勝進出。4大会ぶりに決勝進出を決めた黒川魁(NTTコムウェア)/福嶋晃介(NTTコムウェア)組と戦いを繰り広げた。

 第1セットからSchubert/Hodges組の最大の武器である高さが際立つ。「力の差はあるとはわかっていたが、意地を見せたかった」という福嶋。黒川/福嶋組は中盤まで競り合うが、なかなか序盤の点差を埋めることができない。「この会場は砂が固いので高くジャンプすること、日本のチームに対してコートを広く深く使うことを意識してやっていた」とスケールの大きい攻守を展開していったSchubert/Hodges組が、第1セットを21-17と先取した。

2勝目を目指して戦った黒川

 第2セット、なんとか離されずについていきたい黒川/福嶋組。ブロックを利用したり、テンポの速いトスの攻撃を展開するが、Schubert/Hodges組がその行く手を阻んでいく。終盤は福嶋がジャンプサーブで相手を崩すが、時すでに遅し。Schubert/Hodges組が21-18で取り、ストレートで勝負を決めた。

<優勝チームコメント>
Schubert
「とてもハードな試合ばかりだったが、いいプレーができて優勝できたのでうれしい。すばらしいお客さんの前でプレーすることができた。応援ありがとうございました。自分たちは今後もアジアの大会やプロツアーに参戦してがんばっていきたい」
Hodges
「今大会はとても暑くてタフな試合だった。松山は美しい街。滞在中は松山城にのぼってサンセットを見ることができた。ペアを組んだばかりの今季にいい経験ができた。これからもいい結果を出していきたい」

表彰式

写真/平野敬久

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