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畑辺/今井組、白幡/福田組が初優勝。「ジャパンツアー第4戦立川立飛大会」

2025.06.29

『ジャパンビーチバレーボールツアー2025 第4戦立川立飛大会』最終日が6月29日、東京都立川市にあるタチヒビーチで行われた。今大会は通常のオープンやグランドスラムなどの形式とは異なり、決められた時間内にブレイクに成功してからサイドアウトを多く獲得したポイント数で争う「Crown of the beach」方式での開催となった。

ベテランの畑辺

 男子優勝は、日本代表経験もあるベテランの畑辺純希(梅畑家)と昨年のアクティオ杯大学選手権チャンピオンの今井駿世(梅畑家)のペアが、「Crown 」王者に輝いた。試合後の会見では、優勝した喜びと嬉しさを表す中で、「まさか優勝すると思わなかった」と口をそろえた。

 しかし、2人は通常のプール戦およびトーナメント形式の大会とは異なり、サイドアウト力が求められるこの形式で、着実に勝機を見出していた。今井は「一番はパス、トスの力が必要。丁寧にプレーすることが後々ラクな展開につながり、いい流れがくる」と話し、パス、トスの精度が体力の消耗にもつながると分析していた。

 さらにファイナルラウンドでは、残り時間が少ない中で坂東巧望(ハウスコム)/石川瀬那(大和証券)組と得点が並び、今井/畑辺組は初めて『駆け』に出た。それまで今井がずっとサーブを打っていたところを、畑辺がサーブを打ち、そのままネット際へ走った。畑辺がブロックポイントをたたき出し、流れを引き寄せた。

王者に輝いた今井/畑辺組

「この形式はカードゲームの要素もあるし、運のよさも関わってくると思う。最後の場面ではサインを自分が決めてサーブを打つ場所、ブロックを立つ場所も相手を見ながら考えた結果、うまくはまった」と畑辺は終盤の場面を振り返った。

 今井は「丁寧にプレーすることと、いつもと違うプレーをしてうまくいくとチームの士気も上がるし、今回はたくさん観客がいたので気持ちも上がった。今後は、通常の試合方式でも勝てるように力をつけていきたい」と、初優勝の味をかみしめた。

女子優勝の白幡/福田組

 女子は、白幡亜美(ハウスコム)/福田鈴菜(ガーディアンシップ)組が優勝した。白幡は「いつもと違う形式で、何が起きるかわからない展開の中で勝ち抜けたのはうれしい」と喜びを表した。

 今大会限りのペアや組み始めたばかりの大学生というペアが目立つ中、シーズン当初から練習を重ねてきた白幡/福田組が、緩急をつけた攻撃で得点を重ねていき底力を発揮した。
 福田は「パス、トスを上げてから強打ばかりで勝負しても体力が奪われるので、亜美さんと落ち着いて話ながらコールを心がけてしっかりボールを落とせていけたのが勝利につながったと思う」と勝因をあげた。

プレー写真/平野敬久

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