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グランビーズ広島が優勝。「U19 MEMORIES CUP 2021ビーチバレー大会」

2021.08.13

コロナ禍により全国大会の出場が失われた高校生へ「思い出となる」大会をプレゼントするため、指導者、コーチ、地域の方々が運営する「U19 MEMORIES CUP 2021ビーチバレー大会」が8月10、11、12、13日に広島県安芸郡坂町ベイサイドビーチ坂にて開催された。男子の部は10、11日、女子の部は12、13日という日程になっていたが、女子は大雨による悪天候により大会が延期。今回は練習会へ変更となった。

全国大会が有望視されていた主に西日本の高校生が出場したこの大会。昨年も9月に開催しており、当時実行委員会の松代卓也氏は「コロナ禍となってから選手たちには大会が中止になることばかり伝えてきたが、この大会が開催されることを伝えたときの目の輝きは忘れられない」と語っていた。

存在感を見せた香川・多度津高

この大会は、感染防止予防のため、スタッフをできる限り減らすため、指導者、コーチが自ら実行委員会を務め、ドリームサポーターとして協賛を集め、大会運営を行っている。

今年は男子26チームが出場し、1日目はグループ戦、2日目は上位・下位トーナメントに分かれ、順位を決定。8月に開催予定だった「ジュニア選手権」が中止となり、他都道府県と試合ができない状況の中、多数のチームと試合をこなせる絶好の機会となった。

大会実行委員会手作りの横断幕を掲げる選手たち

総務委員を務めるグランビーズ広島の林義雄氏は、「我々自身もいい経験になった。今後も子どもたちのために継続していきたい。今後は春と秋に年2回開催し、高校生のために大会を増やしていきたい」と展望を述べた。

優勝はグランビーズ広島(林聖瑠/川﨑亮)、準優勝は多度津高(山口剛生/大峯優人)、3位は八幡高(小畑建人/藤田和也)、4位は愛工大名電(佐藤拓斗/白石澄空)が入賞。大会後、表彰を受けた。

優勝したグランビーズ広島の林は「コロナで大きい大会で開けない中、同年代と試合する機会がなかった。先生方やスタッフの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです」と試合後、開口一番に述べた。

高い技術力を見せたグランビーズ広島

入賞チームのコメントは下記の通り。

■グランビーズ広島
林「春高に出ていたり180cmを超える選手が増えてきたので、自分たちは身長が高くない分、消極的になると厳しい戦いになるので攻めていきたい」
川﨑「ミスにこだわらず、思いっきりプレーできたことが勝てた要因。これからも国体に向けて自分たちが成長できるようにがんばりたい」

■多度津高
山口「この大会では自分たちが意識していたことは、しっかり声を出すことでチームの雰囲気がよくなるし、相手チームは逆に委縮してしまう部分もあった。それで準優勝できたという部分もあった」
大峯「最初の予選日で声が出ていなくて負けた試合もあった。声を出すことで徐々にチームがよくなっていった。砂の上で2人でやるという難しさもあるけれど、自分たちがやりたいことができたらうれしいしやりがいがあるので面白い」

■八幡高
小畑「課題として、セットや攻撃の安定してできるように調子の波がなくなるように意識してきた。準決勝では自分たちのミスで負けてしまったが、3決では立て直すことができた」
藤田「準決勝では集中力が切れてしまったので、3決はキャッチのとき1本1本集中して丁寧にやることを心がけた。お互いが楽になるようなプレーを目指して国体で優勝を目指してがんばりたい」

■愛工大名電高
佐藤「コロナであまり県外の高校生と試合ができない中、この大会では県外の強いチームと試合ができて、新たな課題を見つかったのでこれからにつながる大会となった」
白石「ビーチバレーをはじめて1年。新舞子や碧南で練習してMAGSの方たちに教えてもらって詰め込んできたが、あと1カ月でなんとか仕上げて国体で優勝したい」

愛工大名電高、多度津高、グランビーズ広島、八幡高の入賞チーム

さらに詳しい記事、大会総括はビーチバレースタイル雑誌第33号に掲載予定

写真/ビーチバレースタイル

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