長谷川/倉坂組、坂本/沢目組が開幕戦を制す。「マイナビジャパンツアー第1戦立川立飛大会」最終日

2023.05.01

　国内最高峰ツアーとなる「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2023」の開幕戦となる第1戦立川立飛大会が4月30日、東京都立川市のTACHIHI BEACHで開催された。1日目、２日目の快晴とうって変わって、肌寒い薄曇りの天候に見舞われた最終日は、男女準決勝、決勝戦が行われた。

　男子決勝は、長谷川徳海（フリー）/倉坂正人（フリー）組と髙橋巧（ANAあきんど）/上場雄也（松戸レガロ）組の対戦。第1セットは長谷川/倉坂組が21-17と先取した。第2セットは、髙橋/上場組が反撃を開始。先にセットポイントを奪う展開となり、両者一歩も譲らない好ラリーを繰り広げるが、最後は長谷川が髙橋の強打をブロックで仕留め、30-28と決着をつけた。

　昨季ファイナル大会王者となり、開幕戦も王座を守った長谷川は、「WBCで日本の野球が盛り上がっていたが、自分の見解としては国内のペナントレースが確立されているからだと思う。だから、ビーチバレーの国内ツアーもアメリカやブラジルに負けないツアーになれば、必然的に世界でも勝てるチームは増えてくる。だから国内ツアーが盛り上がるようにそれに向けてがんばっていきたい」と言葉に力を込めた。

　女子決勝は、坂口由里香（トーヨーメタル）/長谷川暁子（NTTコムウェア）組と坂本実優（キュービック・スポット）/沢目繭（ミライラボバイオサイエンス）組の顔合わせとなった。

　坂本/沢目組は、シード2の橋本礼華（ダイキアクシス）/橋本涼加（トヨタ自動車）組を準決勝で下しての決勝進出。その勢いは衰えず、決勝戦でも切れ味の鋭い攻撃が長谷川/坂口組のディフェンスを打ち破る。第1セットを21-19と奪うと、第２セットも長谷川/坂口組の猛追を振り切り、21-18とストレート勝利を収めた。

　例年よりも相手のリズムをかき乱すツー攻撃を取り入れたという坂本/沢目組。「相手コートをしっかり見ながら攻撃することを意識して練習してきた」と坂本が言うように、相手の隙を見逃さず確実にボールをコートに落としていった。

　坂本/沢目組は、ペア結成6年目。2019年以来のツアー優勝を果たしているが、当時はトップチームが海外遠征中で不在だった。「あの大会は上のチームがいなくて自分たちがシード1で出場して優勝したけれど、優勝とはとらえていない。今回が事実上の初優勝だと思っている。ここにくるまで長かった。今季のツアーはあと9戦あるので、日本一強いチームを目指していきたい」と坂本と沢目は口をそろえた。

　マイナビジャパンツアー第2戦平塚大会は、5月12日から15日、神奈川県平塚市湘南ひらつかビーチパークで開催される。