2022.11.06
ビーチバレーに取り組む高校生を対象にした「AKTIO アンダーエイジ・ビーチバレーボール・アカデミー」のvol.2が2022年11月3日(木・祝)、千葉県船橋市オールサムズビーチスポーツパークで開催された。
このイベントは、2018年より「マイナビジャパンツアー2022」のツアーオフィシャルスポンサー、2022年には「アクティオ杯 ビーチバレーボール・ジャパン・カレッジ2022」の冠スポンサーを務めてきた総合建設機械レンタルを展開する株式会社アクティオが、ビーチバレーに取り組む高校生を支援。「若者のチャレンジを応援し、世界に飛躍していく人材育成や挑戦する機会を作っていく」というコンセプトのもと創設された。
vol.2は、東京五輪代表の村上めぐみ(立飛ホールディングス)、黒川寛輝ディラン(しながわシティビーチバレーボールクラブ)を講師に迎えた。参加者は、千葉県高等学校体育連盟バレーボール専門部の協力のもと千葉県内で一般公募を行い、そのメンバーを中心に高校生男女計35名が参加した。
秋晴れの空の下、始まったウォーミングアップでは、砂の上での重心移動や速く動くスピード、高くジャンプすることを目的としたダッシュやステップなどを実践。その後、ビーチバレー初心者クラスと2人制経験者クラスに分かれてボール練習へ入っていった。
初心者クラス担当は村上講師。メニューは、パス、トス、スパイクなどのボールコントロールのスキルアップ、4人制によるゲームの楽しさをテーマに置いた。「これまで数人で担当することはありましたが、本格的に1人で担当するのは初めて。教えること自体、自身の学びになりました」と語っていた黒川講師は、経験者クラスを担当。2人の共通認識、コミュニケーションの大切さをテーマに進行をしていった。
終盤のゲーム形式の練習では、時間が立つにつれ少しずつラリーが続いていった。ボールがつながってくると、互いに笑顔で打ち解け合ってくる選手たちの姿があった。
2人制で勝者となったのは、中央学院高の木村秀明/藤木陽斗組。木村は「3ヵ月ぶりのビーチバレーでしたが、ゲームで勝ててよかった。自分のプレーはそこまでできなかったけれど、楽しかった」。ジュニア選手権2位で国体にも出場した藤木は「いろんなプロ選手に教えてもらってきましたが、今回講師のディラン選手はまた他の選手と違う考えを持っていました。参考にして自分がやりやすいように活用していきたい」と手応えを感じていた。
経験者クラスの女子で存在感を発揮していたのは、千葉県2位の中村颯耶/石田亜実組。「細かい技術を教えてもらい、試合形式もできてとても楽しかった」と石田は話した。3年の中村は「卒業してもビーチバレーをやりたいと思った。学んだことを今後に活かしていきたい」と抱負を語っていた。
閉会式では、冠協賛である株式会社アクティオ広報部の進氏が「開始当初、皆さんの表情は硬かったけれど、メニューをこなすにつれてだんだん表情が明るく変わっていったのがとても印象的でした。そんな皆さんの姿は、この先もしっかり前を見て明るく進んでいこうと思わせてくれるものでした」と述べた。
村上講師は総評において、「私自身、ビーチバレーを始めた当初、アテネ五輪代表だった徳野涼子さんの指導を受けたとき、『勝つためには続けること』という言葉をもらいました。信じてやり続けた結果、オリンピックに出場することができました。今日のアカデミーを終えてビーチバレーに興味をもってくれた皆さんに同じ言葉を贈りたい」とメッセージを送った。
夏に戻ったかのような暑さの中、1人の負傷者もなく無事に終えた「AKTIO アンダーエイジ・ビーチバレーボール・アカデミー」vol.2。vol.3は3月の開催を予定(会場調整中)している。
◆vol.2の模様は「ビーチバレースタイル第36号」(2022年4月上旬発売)に掲載いたします。参加者全員に掲載号を贈呈致します。
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