2024.06.19
ビーチバレーに取り組む中高生を対象にした「AKTIO アンダーエイジ・ビーチバレーボール・アカデミーvol.5 南あわじステージ」が2024年6月16日(日)、兵庫県南あわじ市の慶野松原海岸で開催された。
2022年から始まった本イベントは今年で3年目を迎えた。関東近県から始まったステージは、2年目は東海、北信越と範囲を広げ、今年のvol.6は関西、vol.7は東北での開催を予定している。
今回vol.6のステージとなったのは、白砂青松の絶景が広がる慶野松原。日本の渚百選に選ばれている美しいビーチは、2006年兵庫国体のビーチバレーボール競技の会場となった。
国体開催をきっかけにシーズン中は常設コートが立ち並び、全国でもいち早く環境が整っていったビーチでもある。この地で練習を積み、淡路三原高、洲本高などが全国トップへのし上がっていった。またトップ選手では、南あわじから日本代表の村上礼華、安達龍一を輩出している。
関西のビーチバレーのメッカでの開催となった「AKTIO アンダーエイジ・ビーチバレーボール・アカデミーvol.6南あわじステージ」には、神戸の中高生男女83名が参加した。講師には今年から指導の道を志している坂口由里香(U19日本代表コーチ)、東京五輪代表の村上めぐみ(立飛ホールディングス)、ジャパンツアーで活躍している渡辺周馬(東京グレートベアーズ)、立谷純太郎の4名が顔を揃えた。
今回メイン講師を務めたのは、坂口だった。「試合で使える基本技術、戦術を知り、実戦で活かす」をテーマに掲げ、午前は実戦を意識したウォームアップ、パス、トスなどの基本練習、スパイク練習に取り組んだ。午後は、1on1やサイドアウト形式のゲームを行い、上位進出者にはアカデミーオリジナルスポーツタオルが贈呈された。
地元の洲本高2年の男子選手は、「自分はまだビーチバレーをやり始めたばかり。プロの方にたくさんのことを教わって来週出場する大会が楽しみになりました。とくにブロックに関しては、跳ぶだけではなく、ブロックしない場面でパートナーとの連携が大事だということが勉強になりました」。同じく洲本高の女子選手は「ビーチのアタックは、思うように跳べずやりにくいと感じていました。今回のアカデミーで自分の跳ぶ位置で足をしっかり踏み込むことを教わり、やってみたらいつもより跳べていいアタックが打てました」と収穫を語った。
高校時代、国体で上位進出をきっかけにビーチバレーの道を志した立谷は、「高校時代に自分自身が感じていたこと、インドアのバレーボールとの違いなどを学生に伝えるようにしました。実際に教える前と後で変化していてとてもうれしかったです」と感想を述べた。
今回のイベントにかかわった関係者からは「イベント終了後、早速、中高生で出られるビーチバレーの大会はないのでしょうか、と問い合わせがくるなど反響がありました」と報告した。
イベントの冠協賛社である株式会社アクティオは、国内最高峰の「ジャパンビーチバレーボールツアー」大学ビーチバレーの頂点を決める「ビーチインカレ」も協賛社として支援。底辺から上へと押し上げるようにビーチバレーの発展を支えている。
次回「AKTIO アンダーエイジ・ビーチバレーボール・アカデミーvol.7」は、宮城県宮城郡七ヶ浜町・湊浜緑地において「宮城県七ヶ浜ステージ」が7月28日(日)に開催される。
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