2025.04.25
日本のトップ選手やコーチが、全国各地の中学生、高校生に練習法から実践的な戦術まで教える「AKTIOアンダーエイジ・ビーチバレー ボール・アカデミー」10回目となる小浜ステージが、4月13日に福井県小浜市の若狭東高校体育館で行われた。
当初は、2018年に開催されたふくい国体ビーチバレー競技の会場として施工された若狭鯉川シーサイドパークで開催を予定されていたが、当日は悪天候が予想されていた。そのため、屋外ビーチコートと屋内コート、両方を擁する若狭東高校に会場を変更。運営側は、両方のコートで設営を行い、当日の天気次第で転換できるように準備をしていた。
あいにく13日は、朝から強い雨に見舞われたため、体育館で開催となった。講師たちは準備段階で用意していた体育館で学ぶビーチバレーの技術、戦術を中心に指導することになった。アカデミー初の屋内開催には、県内や兵庫の男女中高生ら45名が参加した。
今回講師には、村上めぐみ(立飛ホールディングス)、坂口由里香、庄司憲右(ハウスコム)、牛尾正和(プロコーチ)の4名が顔をそろえた。
かつて福井の企業であるオーイングに所属していた坂口は、「今回は残念ながら雨が降ってしまい、砂の上でのアカデミーとはなりませんでしたが、体育館でもビーチバレーの練習はできる!というところを伝えられた貴重な回になったと思います」と述べる。
またメイン講師を務めた村上は、地元福井県出身。オーイング所属時代は、ふくい国体で準優勝、東京五輪に出場するなど福井のビーチバレーをけん引してきた。現役時代は国内外の遠征も多かったことから、本格的にスクール活動などは取り組んだことがなかったため、今回のようなアカデミーは初めてだという。
「屋内でビーチバレーボールの練習ができるメニューで構成しました。屋内なので風などの影響を受けない環境下のため、フォームやボールのコントロールを中心に指導していきました。最後の方ではボールがつながるようになり、学生たちもより楽しくプレーしていました」
村上の言葉どおり、負荷が少ないため、ビーチでの経験が少ない参加選手たちでも、ビーチ特有の技術や動きをしっかり実践していた印象だった。
参加した選手の一人は、「自分自身が知らなかったビーチバレーボールの知識を知ることができて、よかったです。特にフェイントのかけ方やビーチバレーボール特有の手の形など、普段の練習ではなかなかできなかったことが、講師の方から直接教わったおかげでできるようになりました」と満足げな表情を見せていた。
また、チームで参加した引率者たちも自らウォーミングアップや基本練習メニューを実践。講師が展開する練習メニューに興味を示していた。
敦賀気比高女子バレーボール部の顧問は、「ビーチでもインドアでも使える練習方法やボールコントロールの大切さなど教えていただきました。生徒たちはミニゲームでは他のチームの生徒たちとコミュニケーションを図りながら楽しく学び、充実した時間を過ごせました。この経験を翌日の練習から活かしていきたい」と振り返った。
このアカデミーの冠協賛を行う株式会社アクティオは、日本のトップツアー「ジャパンビーチバレーボールツアー」への協賛、「ビーチバレーボール大学選手権」もスポンサードしており、日本ビーチの頂点から裾野まで、あらゆるレベルでの支援を行っている。
今シーズン4年目を迎えた「AKTIOアンダーエイジ・ビーチバレー ボール・アカデミー」は、6月に青森県八戸市、秋頃に栃木県足利市で開催が予定されている。
INTERVIEW/COLUMN、MOVIE、PHOTO GALLERY、
雑誌 BeachVolleyStyleの売り切れ号が電子版で読み放題!