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石島/白鳥組、東京2020出場内定。「東京2020ビーチバレー代表決定戦」男子大会

2021.06.06

東京2020ビーチバレーボール競技の開催国枠としての出場が内定する「東京2020ビーチバレーボール日本代表チーム決定戦」男子立川立飛大会 最終日が6月6日(日)、東京都立川市のTACHIHI BEACHで開催された。

準決勝は、髙橋巧(ANAあきんど)/長谷川徳海(愛媛県競技力向上対策本部)組と庄司憲右(愛媛県競技力向上対策本部/湘南ベルマーレ)/倉坂正人(三菱オートリース)組、石島雄介(トヨタ自動車)/白鳥勝浩(トヨタ自動車)組と佐藤亮太(テクノスジャパン/雄大グループ)/平良伸晃(D-FORUM)組という組み合わせ。

準決勝第1試合では、庄司/倉坂組がシード1の高橋/長谷川組に2-0(22-20,21-19)で勝利。第2試合では、石島/白鳥組が佐藤/平良組を2-0(21-9,21-7)と退けた。決勝戦は、庄司/倉坂組と石島/白鳥組というカードとなり、石島/白鳥組のサーブとディフェンスが終始機能。「ブロックが第一のプレッシャーとなり、まるで壁のようだった。その後ろで白鳥さんが縦横無尽に拾ってくる。自分たちの動きが読まれていた」と倉坂が振り返るように、試合は石島/白鳥組が主導権を握り、2-0(21-12,21-6)で圧勝をおさめた。

この戦いを制した石島/白鳥組は、東京2020出場の内定が決まった。白鳥は北京、ロンドンに続いて自身3大会目。石島はインドアバレー時代の北京五輪に続いて、ビーチバレーでは初。また男子において、両競技に出場するのは史上初となる。

最終日に進出した4チームのコメントは下記の通り。

■石島/白鳥組
石島「オリンピックに出たいという想いで突き進んできた自分と一緒に戦ってくれた白鳥さんに感謝している。転向してきて苦労してきた分もあるし、自分自身も4年半の中でいろいろなことがあって、ひとつは成長していきたいという想い、見返してやりたいという自分もあった。そういった中でこの環境でも応援してくれてサポートしてくれる人がいて、その想いを受けながら前に突き進むことができて試合ができた。今日はいい状態で入れたし楽しかった」

白鳥「まさかこの年齢までやると思っていなかったし、こんなチャンスがあると思っていなかった。ここまで選手やってこれて幸せだと感じている。オリンピック出場がかかっていると戦いといえ、プレッシャーはまったくなかった。自分自身、チャレンジすることを念頭にずっと選手生活をやってきている。今大会は意味があるものだが、今まで1試合1試合やってきたように、その延長線上で勝ってオリンピックの内定もらえただけ。そういう意識で戦いに臨んだのでプレッシャーはまったくなかった」

■庄司/倉坂組
倉坂「スコアを見てもらう通り、完敗だった。作戦はあったが、すべてにおいてひとまわり相手が上で圧倒された。相手はブロックのプレッシャーが第一にあって壁のように感じた。人生の中で今大会のような経験はなかなかできない。出場権は獲得できなかったけど、今後は人間として一歩進めるようにしたい」

庄司「石島/白鳥組は同じ日本人でここまでプレーの精度を高められるか、と感じたし、自分たちもそんなグッドチームになりたいと思った。サーブとディフェンスで得意なプレーを封じられた。2日間で貴重な戦いに参加できたことを誇りに思う。応援の力をプレーに変えることができた」

■佐藤/平良組
佐藤「自分たちは開催国枠ランキングの条件を満たしていないが、そんなことは関係なくモチベーションを落とすことなく、優勝するつもりで挑んだ。準決勝は相手との経験の差があり壁だった。今までやってきたことが歯が立たず、昨日のような試合運びをさせてもらえなかった。終始、封じ込められていると感じた」

平良「いろんな人の気持ちを背負いながら、試合をやらせてもらった。今後はこの貴重な経験を糧にして世界で戦うための差を埋めていけるか。トップクラスを目指していきたい。何が起こるかわからないという、可能性をかけて準備してきた。これからも最後までわからないという気持ちを忘れず、あきらめずに進んでいければと思う」

■髙橋/長谷川組
長谷川「自分たちは失点しないことがテーマだった。相手が思ったよりコースに打ってこなく、打つ速さのタイミングをキープしていたのでブロックは止めづらかった。前と後ろの関係や後ろでレシーブを引っかけられないと前だけのプレッシャーではうまくいかない」

髙橋「接戦のときのコミュニケーションのやりとりだったり、サーブからディフェンス、どういうボールを拾っていくか、相手を自分たちの戦術にはめることができなかった。(長谷川がサーブで狙われる中で)自分がツーアタックすることに関してはあまり練習でやってこなかった部分。昨日は長谷川さんに指示を出してもらってトライしたが、自分から狙いにいくというのはなかった。しっかりトスを上げることを意識していた。ツーを考えるまで頭がまわっていなかった」

■■■PHOTOGALLERYにて、全試合写真掲載中■■■

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