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石井/村上組、東京2020出場内定。「東京2020ビーチバレー代表決定戦」女子大会

2021.05.23

東京2020ビーチバレーボール競技の開催国枠としての出場が内定する「東京2020ビーチバレーボール日本代表チーム決定戦」女子立川立飛大会最終日が5月23日(日)、東京都立川市のドーム立川立飛で開催された。

準決勝は、鈴木千代(クロス・ヘッド)/坂口由里香(大樹グループ)組対長谷川暁子(NTTコムウェア)/二見梓(東レエンジニアリング)組と、石井美樹(荒井商事/湘南ベルマーレ)/村上めぐみ(オーイング)組対西堀健実(トヨタ自動車)/溝江明香(トヨタ自動車)組の2試合。

鈴木/坂口組が長谷川/二見組に2-1(18-21,24-22,15-13)、石井/村上組が西堀/溝江組に2-0(21-15,21-14)で勝利。決勝戦では鈴木/坂口組を2-0(21-16,21-12)で下した石井/村上組が優勝を果たした。石井/村上組は、東京2020出場内定を決めた。

最終日に進出した4チームのコメントは下記の通り。

■石井/村上組
石井「シンさんは考え過ぎると動きが止まってしまうので、昨晩は『自由に好きなようにやっていいよ』と伝えた。試合中も気持ちが落ちないようにカツを入れている。そうすると今日みたいに気持ちも上がってきて、シンさんはいいプレーができると思っている。決勝戦の試合前はいろんなものがこみ上げてきた。まだ終わっていないのに泣いてしまった(笑)。もうやるしかないという状態になってそれをパワーに変えることにできた。オリンピックに向けてそんなに時間がないけれど、今日みたいなプレーができるようにチームとしてがちっとはまっていけるように残りの時間で挑戦してメダルを狙っていきたい」

村上「今日は石井の決定力とサーブ力で圧倒できたことが点差に出たと思う。決勝戦はプレッシャーがかかる試合だった。昨日は力が入ってしまったので、自分の力をどう調整できるかカギだった。オリンピック出場が決まったけれど、世界のレベルに対してまだまだ自分は足りないし力の差を認識できていない。残りの時間で世界のチームを分析して勝てる方法を考えてワールドツアーを戦っていきたい。あとこれまで一緒に戦ってきた他のチームがいたからこそ、がんばることができた。その想いを持ってオリンピックの舞台に立ちたいと思う」

■鈴木/坂口組
鈴木「最終日に残れるなんて…という発言をしたが、負けたチームのことを考えるとそんな生半可の気持ちで戦ってはいけないと気を引き締めた。石井村上組はさすがと思うプレーをしてきた。決勝戦は悔しいというところまでいかないくらい、さすがだなと思った。決勝戦後、すぐに『オリンピックランキング枠入りしてもう一枠とってくるから一緒にオリンピックに行こう』と言ってくれた。自分たちが勝ってうれしいはずなのに私たちのことも考えてくれたことがとてもうれしかった」

坂口「石井/村上組は打っても、打っても拾ってくるチーム。こっちがもっと早く打たないという気持ちにさせられ、ミスにつながった。いつもどおりのプレーができなかった。決勝戦の相手は元同じ所属先の村上選手、最初にペアを組んだ石井選手でずっと背中を追いかけてきた先輩たち。決勝戦で戦えた自分をまずよくがんばったとほめてあげたい。負けてしまったけど、パートナーの鈴木と話しながら戦えたのでやり切ったと思う」

■二見/長谷川組
長谷川「どの大会も一緒と思って取り組んでいるが、取材カメラの多さやたくさん注目してくれるという代表決定戦という大会を経験できてよかった。チームは結成してから結果が出なかったときもあったけれど、しっかり練習してきているし年々よくなっている印象はあった。この大会においてもいつも通りのことをやってパフォーマンスを出すことにフォーカスできた。悔しい気持ちもあるれど、今は力を出し切ったと言える」

二見「試合をしている私たち以上に応援してくださった方のほうがドキドキしていたと思う。その中で支えてくれたスタッフやパートナーに感謝したい。ビーチに転向してから5年間を振り返ると、不器用な自分にひとつひとつ丁寧に教えてくださった方々がいるので…そういう方たちのためにもコートで出し切りたかったんですけど…(声を詰まらせ)これが今の私のすべての力だった」

■西堀/溝江組
西堀「石井/村上組とは2016年以来の対戦だった。サーブは警戒していたが、2人の間をやられてしまった。今日はブロックにつくよりも、下がって拾っていく作戦だった。ただサーブで崩すことができなかった。それでも自分たちがやってきたことは間違っていないし、全部出し切った。悔いはない。明香と2人で戦えてよかった。勝つことは甘くはなかったけれど、この大会で挑戦させてもらえるのは一握り。幸せな経験をさせてもらった」

溝江「タケさんと一緒にオリンピックで戦いたかった。力を出し切った結果なので悔いはないけれど、気持ちが入り混じってスッキリしていないのが今の気持ち。この5年間、出場したチーム全員が東京2020を目指しこの大会で優勝したくてがんばってきた。負けて悔しいけれど、ここから先は同じ日本チームとして石井/村上組にがんばってほしい」

■■■PHOTOGALLERYにて、全試合写真掲載中■■■

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