2021.09.12
「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2021第4戦名古屋大会」最終日は9月12日、名古屋市北区・名城tonarin特設コートで行われた。
2年ぶりに名古屋でのツアー開催となったトーナメントは女子が、橋本涼加(トヨタ自動車)/村上礼華(ダイキアクシス)組、男子が石島雄介(トヨタ自動車)/白鳥勝浩(トヨタ自動車)組の優勝となった。
女子準優勝は坂口由里香(大樹グループ)/長谷川暁子(NTTコムウェア)組。男子準優勝は髙橋巧(ANAあきんど)/マルキナシム(トヨタ自動車)組となった。
3位には、松本恋 (Mt.dogs)/松本穏(Mt.dogs)組、山田紗也香(産業能率大)/西堀健実(トヨタ自動車)組、清水啓輔(N&N corporation / 中部土木)/村上斉(ADI.G)組、土屋宝士(恵比寿丸)/長谷川徳海(愛媛県競技力向上対策本部)組がそれぞれ入った。
男女ベスト4チームのコメントは下記。
橋本涼加
「平塚大会で見えた課題を詰めてきたところが結果に出てよかった。今回はセットのコミュニケーションなど具体的にお互い話しながらプレーできた。ブロックをかわされて攻撃されることも想定はしていて、相手を見ながら判断して、今日はブロックに跳ぶのと下がるのが同じぐらいだったと思う。年下と組むのが初めてなので私には責任があると思って、礼華を言葉よりもプレーで助けることに集中している」
村上礼華
「優勝できてうれしい。長谷川/坂口組と平塚大会で当たって負けた時は、自分たちのミスが多くて雰囲気も暗かった。今回は明るく楽しんでいこうとプレーできてよかった。前回は2人で同じようなサーブを打って負けたが、今日は私が回転をかけたサーブなどで崩して点数が取れた。ショットではなく強打をガンガン打って、守りに入らないように攻め続けたことがよかった」
長谷川暁子
「準決勝の決勝では相手のタイプが違ったので、最初は対応できなかった面もある。橋本選手は高さもあり体も大きいので、視野に入ってきて気にしすぎたところはある。ただワールドツアーへいくとあの高さは普通なので、180cm以上のブロックを持つチームに対しての課題を感じた。攻撃のバリエーションは少なかったかもしれない」
坂口由里香
「相手の調子も良かったが、もっと何か違うことをしても面白かったと思う。相手のパフォーマンスがいい時に、どうやって戦うかというところは、まだチームで詰め切れていない。試合中になかなかツーアタックなどアイディアが出てこなかった」
松本恋
「自分たちのプレーをやり通すこと必要だったが、相手のことを考えてしまった。村上/長谷川組が自分たちのバレーに持ち込むのがうまかった。自分が狙われることがわかっていたが、第1セットの出だしで狙われて0-5になって試合が難しくなった。優勝賞金60万円がほしかった!」
松本穏
「負けて悔しい。相手のプレーもすばらしかったが自分たちの自滅。いつも通りのバレーができれば勝てたと思う。そこが修正点で次の試合につなげていきたい」
山田紗也香
「準決勝はちょっと緊張して、昨日の1回戦のような思い切りのよさが出せなかった。高いブロックにちょっと動揺したのでそこは修正していきたい。1回戦は私が狙われてもがんばっていたが、今日は相手のサーブの狙いが両方へきて、今まであまり経験がないパターンで、その対応に苦戦したところもあった」
西堀健実
「初戦の成績で3位は上出来だが、今日の内容は私がよくなかったので次はがんばりたい。ただ楽しく試合はできた。相手のサーブがよく、私たちが崩れたところから攻撃するのが難しかった。サイドアウトが切れなくて、私たちの持ち味のサーブを打つ回数が少なくなった。サーブはもっと強化して次の試合を迎えたい」
石島雄介
「髙橋/マルキ組はまだ2戦目でチームを作り上げているところ。押されないように自分のやることに徹していた。序盤、ブロックされたりしたが、あれぐらいは想定内で、その後はしっかりプレーできたと思う。体力と技術をもっと上げないといけないと東京オリンピックで感じた。次のオリンピックを目指す上では、ワールドツアーでパフォーマンスを上げることを意識している」
白鳥勝浩
「若いチームとの決勝戦は新鮮で楽しかった。若いチームは勢いがつくと止めるのがなかなか難しく、そこで引かずに受け止めてないと負けることがある。流れが相手にいっても、何かを変えたわけではなく、やるべきことをそれぞれがやったということ。2019年の名古屋大会で、決勝で負けたことは、心に引っかかっていた。その思いを忘れず今回も戦った」
髙橋巧
「決勝はマルキががんばってくれていたので負けてくやしい。相手はサーブで攻めてきて、それで崩れてしまったのが敗因。平塚大会では試合にならない展開で一回戦負けだったので、チームの成長は感じている。マルキのサーブやブロックもよくなってチームにフィットしている。あとは自分が後ろでコントロールできるか、打たれたボールをとれるかで優勝は近づいてくると思う」
マルキナシム
「インドアから転向してきた当初は、セットが難しく、ブロックも得意ではなかった。サーブだけは自信があった。インドアの常識をこわしてビーチをやらないといけないが、インドアの意識がまだ残っている。ブロックはいろいろな人からアドバイスを受けて吸収している」
清水啓輔
「高さを維持しながらしっかり打ってこうとしたが、失敗したときにミスが重なったり、決められない攻撃をしてしまった。自分が常に狙われて点を取るリズムができないまま、最後までいってしまった。自分の地元愛知の大会を開催してもらって感謝していますが、感謝だけで終わってはダメで、もっと面白い試合をしないといけなかった」
村上斉
「練習で試せたことがうまく試合で機能しなかった。横へ移動のスピードを出せるので、硬い砂は有利だが、相手も攻撃の技術に優れていて、高さを感じた。この数年、男子は石島/白鳥の1強で、この図式をなんとかしないといけないとは感じている」
長谷川徳海
「サイドアウトもブレイクも終始いいところがなかった。こういった結果になるのは当然。前回、髙橋/マルキ組に勝った平塚大会と違って、風がなく砂が硬かった。相手の方が得意な状況で100%の力を出してきたので押し込まれた」
土屋宝士
「相手のバレーは想定内だったが、そこに自分たちが今ひとつ対応できず、常に苦しい試合だった。もうひとつ遊びきれなかった」
写真/松永和章 取材/小崎仁久
大会総括、今週掲載予定。フォトギャラリー掲載中
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