2021.12.18
日本バレーボール協会は12月17日、2021年度第6回臨時理事会を開き、「ビーチバレーボール国際大会キャンセル申請における不適切処理。第三者委員会の調査報告ならびに処分案」についての報告会見が行われた。
日本バレーボール協会は、ワールドツアーのエントリーキャンセル時に担当役員が虚偽記載の診断書を独断で作成した件で「第三者委員会」を11月5日に設置し、事実関係の調査を行っていた。
会見は「第三者委員会」の報告書をもとに進行され、日本バレーボール協会の嶋岡健治会長は虚偽の診断書作成の事実を2020年12月4日の「ビーチバレーボール国際大会におけるキャンセル申告漏れとNTCでの不適切行為」の説明会見の前に知りながらも、その場では公表しなかった。2021年9月下旬に報道機関からの質問があるまで、組織内で隠蔽と思われる対応を行っていたことを自身で認めた。
虚偽の診断書作成は、私文書偽造罪にあたる。嶋岡会長はこの罪を重く受け止め、17日の理事会では、会長職と同会理事の辞意を申し出た。「トップとしての管理者として責任感と覚悟が欠けていた。事実を公表する責任や危機管理、決断力の欠如があったと言わざるをえない。このような事態を招き、組織の信頼を著しく失墜させた責任は重い」と自らの言葉で謝罪した。
「第三者委員会」の資料では、偽造までの経緯、流れ、このようなことが起きた問題点、今後の対策についてまとめられていた。問題を引き起こしたと思われる点については、危機管理を含めた2017年のエントリーミスから改善できていなかった部分、人材確保や管理の問題、通報体制の機能などがあげられている。
理事会では、この件にかかわった多数の人間の処分や対策も含めて検討したいという理由で、2022年1月13日に開催される第7回理事会で嶋岡会長の引責や方向性が決まる見通し。
写真/FIVB
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「国際大会キャンセル申請の不適切処理」。第三者委員会を設置して審議。 – ビーチバレースタイル オンライン (bvstyle.net)
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