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注目の若手大学チームがトップに挑戦。「マイナビジャパンツアー第5戦都城大会」1日目。

2022.09.23

 ビーチバレーボール国内最高峰の競技大会「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2022第5戦都城大会第23回ビーチバレー霧島酒造オープン」1日目が9月23日、宮崎県都城市霧島ファクトリーガーデンで開催された。1日目は男女12チームによる各3チームずつに分かれた予選プール戦が行われた。

女子アクティオワイルドカードで出場した衣笠/菊地組

 今大会には、注目の大学生プレーヤーたちがワイルドカードを獲得して挑んだ。このワイルドカードは、ツアー協賛である株式会社アクティオが大学生にいち早くトップレベルを体感し強化を図ってほしいという想いから生まれたもの。「アクティオ杯 全日本大学ビーチバレーボール選手権」(以下・ジャパンカレッジ)の優勝者(女子は準優勝者)に「アクティオ・ワイルドカード」が与えられることになった。

「アクティオ・ワイルドカード」で出場した女子チーム、明海大の衣笠乃愛/菊地真結組は、第1シードの橋本涼加(トヨタ自動車)/村上礼華(ダイキアクシス)組と対戦。「出だしから圧倒されてしまい、自分たちのペースでできなかった」と菊地が振り返ったように第1セット序盤から橋本/村上組に得点差をつけられる。衣笠/菊地組はトップチームの強烈な強打も拾ってみせるが、なかなか2本目をつなげられない。第1セットは橋本/村上組が力を見せつけ、21-15と先取した。

衣笠の攻撃

 第2セットは少しずつコートが見えてきた衣笠/菊地組が、橋本/村上組のディフェンスフォーメーションを崩しにいく。橋本の高さをかわす緩急をつけたショットでリズムよく得点を重ね、一進一退の攻防戦に持ち込む。しかし、「相手チームは決め所で上手いし、サーブも強かった」と衣笠。最後はサーブで押し切られ、第2セットも橋本/村上組が21-18と取り、ストレートで勝利した。

ツアー初出場の菊地

「アクティオ・ワイルドカード」で出場した男子チーム、駒澤大の上田翔貴/高橋太組は、黒川寛輝ディラン(しながわシティビーチバレーボールクラブ)/石島雄介(トヨタ自動車)組と対戦した。

 上田が世界大学選手権に出場していたため、ジャパンカレッジ以降は個々で活動。この大会に向けて短期間でのチーム練習で挑んだ上田/高橋組だが、試合序盤からトップチームに対して互角に渡り合ってみせた。

上田と黒川の空中戦

「勝つには最初の3点が勝負だと話していた」と高橋。相手のディフェンス体系を冷静に判断し攻撃を決めていく。しかし中盤以降、攻撃ミスが目立ち「2人で合わす時間が短いところが出てしまい、コンビが合わずうわついた部分があった」と上田。黒川/石島組は一気に得点を重ね、第1セットを21-17と先取した。

躍動した高橋

 第2セットは力強い強打の打ち合いになるが、黒川/石島組が空中戦を制していく。なかなかサイドアウトが切れなくなった上田/高橋組は突破口を開けず、第2セットも黒川/石島組が21-12と勝負を制した。
 普段は違うパートナーとマイナビジャパンツアーに出場している上田は、「学生同士のペアで挑む場合は、個々の力よりも2人の力が合致しないと勝てない。今大会が2人で戦う最後の戦いなので、明日はなんとしても勝ちたい」と健闘を誓っていた。

 2日目となる24日は、朝9時から予選プール戦の残りの試合と決勝トーナメント1回戦が行われる。

写真/松永和章

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