2022.10.09
「ジャパンビーチバレーボールツアー2022サテライト岐阜大会」が10月8日~9日、岐阜県海津市長良川サービスセンターのサンドコートで開催された。2018年は大雨により長良川が氾濫しサンドコートが浸水。復旧作業を経て運営再開しようとした矢先、2020年から2021年はコロナ禍により使用中止となった。今大会のサテライト大会は5年ぶりの開催となった。表彰式には海津市の横川真澄市長も来場し、大会賞金を授与した。
男子23チーム、女子19チームが出場した今大会。国内でも稀にみるサンドコートでの決戦を制したのは、畑辺千代(フリー)/鈴木悠佳子(日本ビオトープ/湘南ベルマーレ)組と、畑辺純希(フリー)/平井学(湘南太郎)組だ。
ビーチバレー元日本代表で昨季はKUROBEアクアフェアリーズに所属していた鈴木千代は、今年5月にKUROBEアクアフェアリーズ退団後、トッププロとして活躍していた畑辺(純)と結婚した。以後、公認大会や大会に出場し、前回のサテライト碧南大会では鈴木悠佳子とペア初優勝。今大会でサテライト2勝目を飾り、夫婦アベック優勝を飾った。
かつては世界各地を転戦し日本のトップクラスで活動していた畑辺(千)と鈴木。現在、平日は仕事を中心、週末に試合に出場するというスタンスに変わった。チームの保有ポイントが低いため、毎大会当たるのは上位シードチーム。それでも経験値を活かしたチームワークで若手チームを次々に下し、サテライト大会2連勝をあげた。
畑辺(千)は「仕事も始めたので先週の碧南大会から一度も練習しないで今大会に挑んだ。初めての経験でどうなるのかと思ったが、試合を重ねていくにつれ決勝戦が一番パフォーマンスがよかった」と及第点をつけた。
鈴木も「自分も仕事があるので、平日はできて週1回くらい。自分が思っているように身体も動かないので、自分の身体との戦い。このスタンスで今後、出場できる大会に出ていきたい」と前向きに語った。
男子の畑辺/平井組は、準決勝、決勝で若手の猛追を見事に振り切った。ベテランのブロッカーとして知られている平井は、前回のサテライト碧南大会でも優勝(パートナーは山口孝司)を飾っていた。パートナーを変えて挑んだ今大会も勝負所で高さを見せつけ、サテライト2連勝を飾った。
最終日は1日3試合をこなし勝利をつかみとったベテラン勢。今年36歳、アマチュアプレーヤーとして活動している畑辺(純)は、「大学生が増えてきて皆、パンチ力もあって技術的には申し分ないくらい上手い。けれど、ゲームになると終盤の得点の取り方がわかっていないように感じる。ミスが出てしまうとともったいないなと思う。どうしたら自分が得点をとれるのか、を軸にして考えてもっとがんばってほしい」と若手にエールを送った。
全5大会のサテライト大会は11/12~11/13に神奈川県横浜市横浜海の公園で開催される横浜大会で最終戦を迎える。
INTERVIEW/COLUMN、MOVIE、PHOTO GALLERY、
雑誌 BeachVolleyStyleの売り切れ号が電子版で読み放題!