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強豪を打ち破った兵庫が優勝。「マドンナカップin伊予市 JVA第30回全日本ビーチバレーボール高校選手権女子」

2026.08.23

「JVA第30回全日本ビーチバレーボール高校選手権女子 マドンナカップin伊予市」は今年で30回目を数えた。30周年の盛大な記念行事は行われたかったものの、全国45都道府県から47チームが出場(沖縄県代表は台風13号の影響で参加できず)。ほぼすべての県から選手が集まり、長年、ビーチバレーボールのジュニア世代への普及を目標に掲げてきたマドンナカップを象徴する大会となった。

 3日間に渡るシングルトーナメントを制し、30周年記念大会のチャンピオンになったのは、一柳春月(親和女子高・兵庫)/木村芽依(同)組だった。

決定力のある兵庫・一柳の攻撃

 一柳は、中学時代からビーチでプレーし、2人制全国中学選手権で優勝。1年生だった昨年もマドンナカップに参加している。7月に行われたFIVBビーチバレーボールU18世界選手権(オランダ)では、日本代表として出場し17位の成績を残した。
また、木村とともに親和女高インドアチームの主力選手であり、同校の全国高校総体(インターハイ)初出場に貢献した。マドンナカップの直前に行われたインターハイ本戦では、決勝トーナメント2回戦で敗れたが、2人は勢いを持って伊予に乗り込んできた。

 日本代表選手を擁するチームだが、優勝への道は容易ではなかった。2回戦の相手は愛媛の宇都宮萌里(西条高)/境心葉(FC今治西高)組。昨年、各々異なるペアながら準優勝、3位と表彰台に上がったプレーヤーであり、宇都宮は昨年のU18日本代表である。
しかし、地元期待の大声援をバックに地の利がある宇都宮/境組に対し、一柳/木村組はまったく臆することなくプレーをした。一柳の強打を中心に攻撃を組み立て、ディフェンスでは球際の強さを見せた。ピンチも幾度か巡ってきたが、ビーチ経験の浅い木村も浮き足立つことがなかった。

兵庫の木村

 準々決勝は、強豪中の強豪、共栄学園高(東京)の寧文静/山﨑かのん組と対戦。同じく優勝候補との争いになり、お互い強打の打ち合い、ブロックディフェンスの精度が点につながるなどハイレベルのゲームとなった。
 第1、2セットともどちらが取ってもおかしくない状況であったが、一柳/木村組は勝負どころで決め切る力や、ゲームの中での修正力で相手を上回った。ファイナルセットまでもつれたが、第3セットは15-0。寧/山﨑組に「相手の方が自分たちより一段、上でした」と言わしめた。

 決勝は、宮崎県勢としては24年ぶりの決勝進出を果たした門川有佐(都城商高)/髙野瀬らら(同)組。門川/髙野瀬組は、そつのないディフェンスから、チャンスと見ると高さのある高野瀬(171cm)が強打を放つチームで、準決勝では強豪の京都・福知山済美高のペアを破っている。

兵庫対宮崎の女子決勝戦

 決勝のゲームは強風が吹く中となり、一柳/木村組の経験が勝った。風に翻弄され、主導権を失う場面もあったが、攻守ともに落ち着きのあるプレーで挽回。ストレートで門川/髙野瀬組を下した。

 強打の場面が減ったものの決めるところではスイングした一柳は「昨年はあまり強打が打てなかったので、今年は練習して、それが出せたのはよかった」と話す。まだビーチバレー経験が1年あまりの木村は「一柳が昨年、ここで悔しい思いをしたことを知っているので、どうしても勝たせてあげたかった」と言う。

女子入賞チームと有望選手

 インターハイからハードスケジュールで、次の青森国民スポーツ大会へ向かうが、自分たちより上手いチームも数多くいることを感じ、課題はたくさんあると言う。ただ、2人は「狙うのは高校二冠です」と自信を持って口にした。

写真・文/小崎仁久

大会最終日PHOTOGALLERYおよび
INTERVIEW/COLUMNページにて活躍選手インタビューを掲載予定

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