

2026.08.21
「ビーチバレージャパンジュニア JVA第25回全日本ビーチバレーボール高校男子選手権大会」が8月9日から11日、大阪府阪南市・箱作海水浴場ぴちぴちビーチで行われ、全国47都道府県から開催地代表を含め合計48チームが出場。初日は1・2回戦、2日目は3回戦・準々決勝、最終日は準決勝、3位決定戦、決勝戦が行われた。
今年25回目の開催を迎えた高校男子選手権。創設当初、参加した都道府県は全県に至らなかったが、少しずつ参加チームも増え、2019年から国スポの正式競技に導入以降は、急激にレベルも上がった。さらに今年はU18世界選手権で男子が初のベスト8入りを果たした。これは日本のアンダーエイジ史上、初めて。近年の強化が実を結んだ結果といっていいだろう。

どのチームが勝ってもおかしくない時代に突入。そんな郡雄割拠の戦いを制したのは、埼玉の名門・埼玉栄高の対角エース、小出譜未と都築和真がペアを組んだ埼玉だった。
頂点までの道のりは、決してラクではなかった。大会直前までインターハイへ出場していた。準決勝では兵庫・神港学園高の津野空羽/内堀航生組に第1セットを奪われると第2セットもマッチポイントを握られた。そこから23-21と大逆転し、フルセットゲーム(15-21 23-21 15-11)を制した。
新潟・上越総合技術高の遠藤昊明/齊藤大珠組との決勝戦も同じような展開。第1セットは新潟の精度の高いチームプレーに押され、12-21と奪われた。第2セットは奪取したが、第3セットは新潟に頭ひとつリードされていた。12-13とコートスイッチした後、1本サイドアウトをとれば、新潟がマッチポイントを握るはずだった。しかし、埼玉はこの場面、グッドサイドから一瞬でゲームの流れを変えた。

「自分の一番の武器はサーブ。あの場面でもひるまずにサーブで攻めようと思っていました。結果、いいところへ行って相手が崩れてくれました」(都築)
ブレイクに成功し14点目を獲ると、15点目は相手のミスで15-13と勝負を決めた。「サーブが自分の一番の武器」と語る都築は試合後、胸を張った。
大会を通して多彩なサーブを見せた都築。フローターサーブ、ジャンプサーブ、スピンサーブなど場面ごとに使い分け、体重が乗った力強いサーブを狙い通りに打っていく。とくに準決勝、決勝は異彩を放ち、効果率向上とともにチーム全体の士気も上がっていった。

一方の小出。身体能力は高いものの、昨年まではプレーの荒さが目立ったが、今年U18アジア選手権の経験を糧に成長を遂げた姿があった。
「U18での経験は大きかったですね。技術面でも勝負ところのメンタル面もアンダーで鍛えられました」(小出)
多少のミスが出ても、小出は引きずらなかった。得点を決めてもクールに徹し、落ち着いて次のプレーに集中していたという。
「自分たちはインターハイもあったので、ペアとしてビーチでの練習は少ない。だから自分たちのよさを磨くよりも、相手の特長を見て勝負を仕掛けていこうと思っていました。第1セットは研究することに徹しました」
得点差は圧倒的な結果ではなくても、じわじわと確実に相手にプレッシャーをかけ伏線を張り、勝負所で流れを引き寄せた埼玉。「この優勝はインドアでも自信になると思う」(都築)
9月以降にはビーチ、インドアの青森国スポも待っている。二刀流の相乗効果を、床でもビーチでも証明してみせる。

大会最終日PHOTOGALLERYおよび
INTERVIEW/COLUMNページにて活躍選手インタビューを掲載予定
INTERVIEW/COLUMN、MOVIE、PHOTO GALLERY、
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