若きビーチ魂の挑戦

出場選手インタビュー④福嶋晃介「ワクワクする気持ちで試合の日を迎えた」

2021.09.06

トップツアーの初めての試みとなる「アクティオ・ワイルドカード」が新設された「マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2021第2戦 平塚大会 ガラナ・アンタルチカ杯」が8月28日・29日、神奈川県平塚市・湘南ベルマーレひらつかビーチパークで開催された。「若きビーチ魂の挑戦」では、「アクティオ・ワイルドカード」で出場した選手たちに試合後にインタビューを行った。出場選手インタビュー第4回は、日本体育大4年の福嶋晃介選手のインタビューをお届けする。

身長188cm、最高到達点は330cm、ポジションはオポジット。インドアバレーでは持って生まれた武器を活かし、強烈なジャンプサーブとスパイクで存在感を発揮している。
ビーチの上でも、その才能は健在だ。2020年2月には、日本バレーボール協会主催で行われた海外強化合宿の参加メンバーにも選出された。インドアバレーと掛け持ちしながら挑んだ同年の大学選手権では初優勝。パワフルなプレーを見せながらも、風の中でも難なくオーバーハンドセットをこなし、大器の片鱗を見せつけた。ずっとインドアバレー一筋だった福嶋だが、そこに初めて「ビーチバレー」が加わった。自分が情熱を傾けたいものの選択肢がひとつ増えた。

そうして迎えた大学4年の最後の夏。「昨年は勢いという部分があったが、今年は実力を出し切っての優勝だと思う」と2連覇を達成した。誇らしげに語った福嶋のビーチバレーへのバロメーターは、確実にボリュームアップを遂げていた。

インタビューに応える福嶋

──今大会、初めてマイナビジャパンツアーに出場しました。出場できると聞いて率直にどう思いましたか?
福嶋 インドアバレーにはないようなビーチの雰囲気があると思ったので、すごくワクワクする気持ちで試合の日を迎えました。インドアにはない音楽がかかっている独特な会場の雰囲気を味わえてうれしかったです。初めてのプロ選手と試合をしました。

──1回戦の相手は、清水啓輔(N&N corporation / 中部土木)/村上斉(ADI.G)組でした。攻撃のミスが目立った部分もありましたが、スパイクはどういう意識で打っていたのでしょうか?
福嶋 1セット目の序盤から思い切り打ちにいったんですけど、バシンと止められてしまい、試合中にどうしようかなと考えました。そこから高い打点を維持してショットを仕掛けていこうと。ポンポンと決まっていたので、最後まで打っていこうと思っていました。

バリエーションのある攻撃を展開した

──福嶋選手の武器であるサーブに関して、手応えはありましたか?
福嶋 最初はフローターでコートの角を狙って、ジャンプサーブでもいけるなと感じたので、途中から思い切っていきました。風は、あんまり感じなかったので、いつも通りに打ちました。ところどころポイントを取れたので、サーブは手応えを感じましたね。

──ブロックの面では、技術的な部分でプロチームと差は感じましたか?
福嶋 駆け引きという部分では、ブロックフェイクや2番(クロス方向へ跳ぶブロック)などいろいろ試してみました。試行錯誤したなかで効果があった部分もありましたけれど、相手はトスを割ってきたり、うまく交わされたり、ブロックの脇を抜かれました。相手は常にストレスをかけるような攻撃を仕掛けてきて、ブロックに跳んでいて嫌だったなという印象が強いですね。

パスの技術力も高い福嶋

──福嶋選手は昨年の大学選手権で優勝された後、インドアバレーもビーチバレーも両方、がんばっていきたいとお話されていました。今はその比重に変化はありますか?
福嶋 昨年よりは確実にビーチバレーへの比重は上がっていますよ。ただ、バロメーターは時期によっても変わります。春の交流戦には試合に出場していたので、インドアの大会があるときはそこに集中しますし、ビーチの大会が迫っていれば、ビーチもがんばるというスタンスですね。

──今後のビジョンは?
福嶋 これからはこの経験を積んだことによって、ビーチバレーを続けていきたいし、もっと大会に出てみたいと思います。やっぱり負けたことは悔しいので。いつかリベンジしたいと思います。

将来へ期待がかかるプレーを見せた

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