アンダーエイジビーチバレーボールアカデミー

体育館でビーチを想定した練習。「AKTIO アンダーエイジ・ビーチバレーボール・アカデミー」vol.14レポート

2026.09.28

 日本のトップ選手やコーチが、全国各地の中高生に練習法から実践的な戦術まで教える「AKTIOアンダーエイジ・ビーチバレー ボール・アカデミー」14回目となる三重ステージが、9月21日に三重県津市で開催された。ビーチコートでの開催が予定されていたが、イベント当日は台風の接近により強風に見舞われることが予想されたため、会場を屋内へ変更し、鈴鹿工業高等専門学校体育館で行われた。

三重ステージのメニュー一例

 もともと会場予定地だった御殿場海水浴場ビーチコートは、2020年三重国体の開催地として知られる。しかし2020年2月、新型コロナウイルス感染症の発生によって三重国体は余儀なく中止となった。幻の国体予定地は現在、最大コート6面の設置が可能。三重県ビーチバレーボール連盟はビーチコートの整備を続けながら、アンダーエイジカテゴリーの強化練習会等で利用してきた。その後、県内には白子にもビーチコートが誕生。三重県ビーチバレーボール連盟は2つのビーチを使い分け、中高生の普及、強化に取り組んでいる。

裸足でできる練習メニューを取り入れた
中高生男女65名が参加した

 イベント当日は急きょ屋内開催に変更になったが、事前エントリーした中高生男女65名が1名の欠席もなく参加した。今回の講師は、元日本代表の畑辺千代、ベテランの西堀健実、若手の詫間悠、菊地真結の4名。西堀と菊地はこのイベントで初の講師を務めた。

三重ステージの講師陣

 今回のテーマは、体育館でも実践可能な「ビーチバレーならではのボールコントロール」。バレーボールシューズを脱ぎ、床の上でもケガをしない、足に衝撃を与えない動きを取り入れ、砂の上で動くことを想定した練習メニューに取り組んだ。

 メイン講師の畑辺氏は「海と砂が浮かぶくらいビーチバレーをやっているなと感じてほしかったので、ビーチバレーの要素を取り入れて体育館でも楽しめる工夫をした。選手たちはボールをさわっていないときでも、仲間のプレーを見て勉強しながら取り組む姿勢が見えた」と話す。

ウォーミングアップ
体幹を意識したウォーミングアップ
ボールコントロールを意識

 インドアと違ってビーチでは、床の反発は使えない。ウォーミングアップの時点から大きくジャンプしたり激しく動いたりするメニューは一つもなく、参加者たちは足腰に負荷をかけずに全身をしっかり使って身体を動かしていた。
 さらにボール練習では、体幹トレーニングを兼ねたパス練習を行い、少しずつポーキーなどのボールコントロールを目的とした技術練習に入っていった。午前の部を終えた後は昼食休憩を挟み、午後の部へ。

 パス練習で学んだ技術を活用した対人、そしてラリー形式と少しずつ練習のレベルも上がっていく。シューズを履いて行うハードなプレーでなくても、ボールをしっかりコントロールすれば得点を狙える。

講師の見本を熱心に見つめる
ポーキーを教える畑辺
一列に並んで行うパス練習

  ビーチバレーならではの技術を習得した参加者たちは、「インドアバレーボールにはないビーチバレーボール特有の打ち方や体幹トレーニングを学べて、とても有意義な時間でした。講師の皆さんも優しく盛り上げてくれて、ミスをしても前向きに取り組くことができました。今回、学んだ内容を今後の部活動にも活かし、次回は砂のビーチでも体験してみたいです」と振り返った。

 このイベントで初めて講師を務めた菊地は「ビーチバレーにしかない動き、技術を今日初めてやった選手もいると思う。難しくとらえず楽しくやってもらえるように心がけた。日本のビーチバレー選手は身長が決して大きくないので、基礎的な技術が大切。インドアでもやっているパス、トスをもっと丁寧に正確にできるようになって小さくても勝てるような選手になってほしい」と願いを込めた。

ネットを使ったボールコントロール練習

 休憩中には参加者が講師たちに熱心に質問する姿が見受けられた。今回、練習メニューの構成を担当したメイン講師の畑辺氏は、「今回のアカデミーを通してビーチバレー楽しいな、面白いなとまず思ってもらうことが、自分たち講師の仕事。楽しいと思ってもらえたら、ビーチバレーの技術的な向上、トップを目指してもらったらうれしい。アカデミーは各地でやっているので、ぜひ『きてほしい』などのリクエストがあったら行きます(笑)。一緒にビーチバレーを楽しみましょう」と全国の中高生に呼びかけた。

講師に質問する参加者たち
参加者とともに楽しむ菊地
楽しさを織り交ぜながら指導
参加賞が贈呈された

 このアカデミーの冠協賛を行う株式会社アクティオは、日本のトップツアー「ジャパンビーチバレーボールツアー」への協賛、「ビーチバレーボール大学選手権」もスポンサードしており、日本ビーチの頂点から裾野まで、あらゆるレベルでの支援を行っている。 

参加者全員と講師で記念撮影

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