
2026.10.20
日本のトップ選手やコーチが、全国各地の中高生に練習法から実践的な戦術まで教える「AKTIOアンダーエイジ・ビーチバレー ボール・アカデミー」第15回目となる福島・相馬ステージが、10月17日に福島県相馬市の尾浜ビーチバレー場で開催された。当日は快晴に恵まれたものの強風が吹いていたため、その環境下でも中高生がプレーできるポイントを踏まえた練習を行った。

今回会場となった尾浜ビーチバレー場は、2020年7月にオープンした原釜尾浜海水浴場の一角にあるビーチバレー専用の施設。JBVサテライト相馬大会を始め、数々のビーチバレーイベントを開催することでヒトを呼び、同年10月にオープンした相馬市の観光復興や浜の賑わいのシンボル「濵の駅 松川浦」への観光誘致も狙いのひとつにある。
常設されている4面のコートは、中央のスペースによって東西に2面ずつ分かれている。東側2面は海に向かって縦向き、西側2面のコートは海に沿って横向きで設営された。
一定の向きに設置しなかった理由について、「多方向の風に対して練習を行いたかった」と設営に携わった福島県ビーチバレーボール連盟強化担当の加藤修吾氏は語る。


そんな本格的なビーチバレー専用施設で開催された福島・相馬ステージ。中高生男女72名が参加した。今回の講師は、元日本代表の畑辺千代、国内外で活躍する黒川魁、詫間悠、そして相馬市出身であり、先日行われたアジア競技大会に日本代表として出場した立谷純太郎の4名だ。

今回のテーマは、風の状況を踏まえて「得点につながるプレーをしよう」。初心者、中級者によってレベル分けを行い、コート1面に必ず1人の講師がついた。各コートでウォーミングアップを終えた後、強風の中でサーブレシーブ練習、サーブ練習、サイドアウト練習に取り組んでいった。
講師の詫間氏は、参加者の印象について「風が強い中でもパスやトスを丁寧にコントロールしようと意識し、前向きにプレーしようという姿勢が見られた。難しい環境下でお互いに声を掛け合いながら取り組んでいた」と話した。




また今回の相馬ステージには、この地で生まれ育った立谷純太郎氏が講師として参加。「ここはビーチバレーを始めた原点」と語るように、立谷氏は相馬高時代にビーチバレーを始めた。2019年茨城国体では入賞を果たし、それがきっかけとなり高校卒業後、ビーチバレーに専念。2024年にジャパンツアー開幕戦で初入賞を果たすと、2025年青森大会ではジャパンツアー初優勝に輝いた。そして2026年にはアジア競技大会の日本代表メンバーに名を連ね、今回の帰郷は凱旋となった。
終始、参加者たちからサインや記念撮影のリクエストの嵐。まさにビーチのスーパースターとなった立谷氏は「恩師も見守る故郷で、地域の子どもたちにビーチバレーの魅力を伝える貴重な機会となった。地元・相馬で講師を務められたことがうれしい」としみじみ語った。



強風に負けず、練習に取り組んだ参加者は、「風の影響で思うようにプレーできない場面もありましたが、講師の方々から打ち方のコツを教えていただいたり、温かい励ましの声をかけてもらえて楽しかった。ボールをつなぐ大切さや声を掛け合うコミュニケーションの重要性を学びました。今後もビーチバレーを続けていきたいです」と収穫を語った。
今回、久しぶりに講師を務めた黒川氏は「子どもたちが楽しそうにプレーする姿を見られて非常に良かった。『ラリーをつなぐ』というコンセプトのもと、ボールの動きやコツを細かくわかりやすく伝えるよう意識した。アドバイスを受けて積極的に挑戦し、出来るようになった参加者たちの成長がうれしかった」と自らの指導に手ごたえを感じていた。



午前中のプログラムが終わり、お昼休憩をとった後、すぐにコートへ戻る参加選手たちの姿があった。当然、講師たちも一緒に合流。新たな練習に取り組んだり、一緒にペアを組んだり、交流を楽しんでいた。
参加者アンケートでは、「継続して、定期的に開催してほしい」「またビーチバレーを詳しく教えてほしい」「大会を開いてほしい」などの意欲的な回答が見られ、福島のビーチバレー熱の高さをうかがわせた。



このアカデミーの冠協賛を行う株式会社アクティオは、日本のトップツアー「ジャパンビーチバレーボールツアー」への協賛、「ビーチバレーボール大学選手権」もスポンサードしており、日本ビーチの頂点から裾野まで、あらゆるレベルでの支援を行っている。


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