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「国際大会キャンセル申請の不適切処理」。第三者委員会を設置して審議。

2021.10.15

日本バレーボール協会は10月14日、2021年度第5回理事会を開き、議題として「ビーチバレーボール国際大会キャンセル申請での不適切処理についての処分」について話し合いが行われたことについて記者会見で報告した。

ビーチバレーボール国際大会でのキャンセル申請漏れに対する不適切処理が明らかになったのは9月30日。2020 年1月に開催されたビーチバレーボールワールドツアー男子イラン大会において、1チームの参加キャンセル申請を日本バレーボール協会がキャンセル変更期日までに行わず、別の日本の 1チームが繰り上がりで出場できる機会を逸した。

そのうえ、キャンセル理由は怪我ではなかったが、怪我によるキャンセルであると虚偽の申請を行った。

日本バレーボール協会は担当役員が虚偽記載の診断書を独断で作成したとし詳細な調査を実施。この処理に関与した役職員を10月14日に開かれる定例理事会にて処分の審議を仰ぐとしていた。

当初は、日本バレーボール協会コンプライアンス委員会で処分を下し、それを理事会に報告し決議される予定だったが、嶋岡会長は「理事会では、処理の裏付けがよく見えない点、各部署の責任分担の明確さがたりない、対策が十分ではないなどというご指摘を受けた。処分を厳格に行うために第三者委員会を設置し、そこでの評価を理事会で報告するようにと差し戻されることになった」と理事会で話し合われたことを説明した。

組織のコンプライアンスにかかわる重大な問題が二重で起きたことについて、会見上で取材陣から責任を問われた嶋岡会長は「役員の独断で処理が行われたが、知らなかったではすまないこと。私自身に責任があると思っている。しかるべきタイミングで第三者委員会の結論と理事会でのご意見をいただいたうえでその意向に従い、自分の意思で責任をどうとるか判断する」と発言した。

第三者委員会および理事会での決議は、遅くとも年内を目指して発表するという。

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