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中国に敗れ、出場権獲得ならず。「AVCアジアコンチネンタルカップ・ファイナル」

2021.06.27

東京2020のアジア大陸枠を決める「AVCアジアコンチネンタルカップファイナル」最終日が6月27日、タイのナコンパトムで開催された。ビーチバレーに五輪大陸枠が設けられて以来、日本女子チームが決勝進出を果たしたのは今大会が初めて。中国との決勝戦となった。

日本は第1代表の長谷川暁子(NTTコムウェア)/二見梓(東レエンジニアリング)組は、初日から第1代表として孤軍奮闘してきたXUE/WANG組と対戦した。第2代表のWEN/WANG組が負傷し初日から欠場。そのため、中国はXUE/WANG組がゴールデンマッチを含め4試合すべて勝利を挙げ、勝ち上がってきた。

長谷川/二見組

決勝戦。長谷川/二見組との試合は、XUE/WANG組にとって5試合目となる。そんなタフな中国チームに対し、長谷川/二見組は二見の力強いスパイク、長谷川の好レシーブを見せるが、なかなか突破口を開けない。6-9と中国にじわじわとリードされると、次第に23歳のWANGのスピードサーブやブロックで中国はリズムに乗っていく。第1セットは21-15で中国が先取した。

第2セットはWANGのブロックが二見の攻撃をとらえ始める。序盤から8-13と先行された長谷川/二見組。中盤以降も中国のスピードのある動きとミスのない安定したプレーが際立ち、日本は第2セットも16-21で敗れた。

中国とのネット際の攻防戦

第2代表の鈴木千代(クロス・ヘッド)/坂口由里香(大樹グループ)組は第2代表のWEN/WANG組が棄権のため、不戦勝。1勝1敗となった決勝戦は、ゴールデンマッチに突入した。

この試合が6試合目となる中国だが、疲れを微塵も感じさせなかった。序盤から両者互角の攻防を展開。鈴木/坂口組は、身長差約20cmの相手にリードされても、持ち味の守備力と正確なボールコントロールで必死に食らいついていく。しかし、中国は鈴木/坂口組のツー攻撃を警戒するなど終盤でも付けいる隙を与えなかった。鈴木/坂口組は17-21と第1セットを落とした。

鈴木のディグ

崖っぷちに立たされた日本。第2セットに入ると、中国はサーブの狙いを鈴木から坂口に変えた。坂口も幅広い攻撃で応戦するが、徐々に中国の高さに支配されていく。12-17とリードを奪われた鈴木/坂口組だったが、まだまだ勝負への執念は消えていない。得意のディフェンスコンビネーションが機能し、果敢にブレイクを狙っていくが、それも中国に切り替えされる展開に。鈴木/坂口組は点差を埋めることができず、第2セットも15-21と奪われ、長い長い戦いにピリオドが打たれた。

中国のブロックをかわす坂口の攻撃

中国はオリンピックランキング枠に続いて、アジア大陸枠を獲得。2チーム、東京2020への出場が決まった。

決勝戦について川合庶監督は、「決勝戦、日本のチーム状態はとてもよかった。持っている力を出し切ったが、相手の力が上だった。試合数を重ねても疲労感はまったくなかったし、よく練習してきていると感じた。さらに鈴木/坂口組に対しては、これまで見せなかったディフェンスフォーメーションも仕掛けられて攻撃を拾われていた」と振り返った。

あと1歩のところで大陸枠を獲得できなかった日本女子チーム。各国のトップランカーが不在の状態とはいえ、この大一番で準優勝という結果を残したことは今後に向けて価値があるだろう。ここまで勝ち進んできた要因について川合監督は、「今大会、3ペアを集めるときにこちらから役割や活動などのルールを決めることはしなかったが、熟練したコーチ陣、選手の自主性により、役割や持ち場が明確になり、自然に一丸となっていった雰囲気があった。コロナ禍で厳しい規制がかかったなかでもそこが機能したから決勝まで勝ち上がることができた。この経験を次につなげたい」と未来へ視線を向けた。

写真/JVA現場スタッフ、AVC

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